「まじょ が あらわれた」 先輩の殊勝そうなうつむき顔のむこう、校舎の角、自転車置き場の柱の陰で様子をうかがっている久実を見つけ、美李はつぶやいた。 「ほんと、ごめん、こんなことになっちゃって」 脚を前にまっすぐ上げたら股間にスマッシュヒットす…
今年の3月11日は、長年共に活動している、コミケや文学フリマ的なものには不参加の大学文芸部OBサークルの活動日だった。去年の暮れにできたOB誌4号を囲んで合評会、黙祷の時間を挟んで会計報告、そして会計責任者の送別会と、やることたくさん。 OB誌はあれ…
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