読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

昔話

同人誌 新・旧、その他の日記

・その1:C96を終えて 夏コミ打ち上げで知った、校正すべきもう一つのテキストの流れが手違いで堰き止められてたという事実に気が抜け、眞踏珈琲店さんでコーヒーゼリーとジョージ朝倉の描くかわいい女の子に耽溺していたら、ゲリラ豪雨で傘をお借りする羽…

やる側とやられる側は常に地続き

www.webdoku.jp 2015年に出版された『サリン それぞれの証』を読んだ。著者は本の雑誌社と縁の深い木村晋介、椎名誠の「東ケト会」シリーズを読んでいた者にはキムラ弁護士として知られる。 www.shiina-tabi-bungakukan.com この本を通勤中の地下鉄で読んで…

さよなら、香港ロジ

今週のお題は、「好きな街」。渋谷は「好きな街」だった。好きというより、馴染み深い街だ。幼少期、初めて通った歯医者は公園通りで、パルコの向かい、斜め下あたりのビルの中にあった。 虫歯治療というより、歯列矯正のために永久歯に生え変わった歯のうち…

オッペルか、オツベルか

今日、ふと目に留まったネット広告。「サンタマリヤ」の表記だと、自動的に宮沢賢治の『オッペルと象』が思い出されます。 こどもにきかせたい童話~赤ずきん・ヘンゼルとグレーテル・オッペルと象・はだかの王様~ アーティスト: 童話,田村淑子,風見京子,樫山…

旅先ちょっと怖い話

その一 新潟駅から磐越西線で約一時間の咲花温泉というところに、温泉に入りにひとり旅してきました。部屋の窓いっぱいに阿賀野川が広がる旅館に二泊して、二日目の午前中に阿賀野川ライン舟下り。 その時のガイドというか、船頭のワタナベさんが、話も舟歌…

ラプンツェルと悪阻

小さい頃から「ここではないどこか」に主人公が脱出する話が好きだった。童話や民話はだいたい姫や娘や若者や王子が、どこかからどこかに移動したり脱出したりする話ばかりなので、よく読んだ。その中でも惹かれたのはラプンツェルの話だった。初めて読んだ…

スイカジュースの思い出

三日に一回はプロントの塩スイカジュースを飲んでいる。ところでスイカジュースというと、今でも友だちと語り草になるできごとがある。 中学の吹奏楽部で一緒になり、今もつきあいのあるショーコちゃんという友だちがいる。中学か高校のとき、彼女が夏休み中…

【気になる言葉】ティーバッグ

ティーバッグ。茶葉がポットで煎れる用途のものよりか、少し細かく裁断されて、紙とかナイロンとかトウモロコシ澱粉とかいろんな種類の小袋に入っている、アレのことです。 片岡物産 トワイニング ザ・ベストファイブ 50P 出版社/メーカー: 片岡物産 メディ…

スローモーション

高校の修学旅行では奈良・京都に行った。今の母校はそんなことはないが、その頃は女子高で一学年十二クラスというマンモス進学校だったため、泊まった旅館はどこも巨大だった。 そのうちの一つ、京都で泊まった旅館は増築に増築を重ねたのか、変な間取りの部…

アルハラとご先祖

「明治天皇は(略)けっこう面倒くさい酔い方をするタイプだった」 bunshun.jp このぐるなび的記事を読んで、曾祖父への明治天皇からのアルハラを久々に思い出した。 mmc.hateblo.jp 部下が飲まないからって、社内いじめならぬ内裏いじめするって、どうよ。 …

モラルか仕事か ~あるいは如何にしてわたしの転職回数は激増したか~

いわゆるバブル崩壊後の就職氷河期世代のわたしには、仕事生活上の転機は回数が多すぎる。だが、正社員時代にしろ派遣社員時代にしろ、思い返すとモラルの点で耐えられない、ということが転機というか、転職の契機になっていることが多い。 四大卒で最初に就…

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』@バルト9

二回、泣いた。 一つは、輪転機を間近で見たこともあるので、あれに時間ギリギリでGO!が出るところ。ふつうは泣くような場面じゃないと思うけど、仕事での校了の緊張からの緩和が蘇ってきたのもあってか、涙が出た。 なお輪転機のシーンは写真製版ではなく、…

夜桜連想

夜桜を眺めながら一人で歩いていると、ほの白い花に、早逝した友だちの顔を思い出す。白い花が、お棺のなかの白い顔を思い出させるのだろうか。 若くしてこの世を去った友だちについては、こちらが年経るごとに、「なにか手立てはなかっただろうか」という思…

一人暮らしの音と気配

初めての一人暮らしは、四大を卒業して就職して二年目からだった。就職した一年目はまだ毒親の洗脳がキツくかかっており、言われるがままに学部時代に住んでいたカトリックの女子修道会運営の大学生専用女子寮から、同じくカトリックの修道会経営ではあるが…

わたしを通り過ぎて行った猫たち

今週のお題「ねこ」 さいきん、猫を飼っている知人が激賞していたので、この本を読んだ。 猫はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで 作者: アビゲイル・タッカー,西田美緒子 出版社/メーカー: インターシフト 発売日: 2017/12/27 …

ネパールのチベット子どもの家

前回のエントリで、チベットのお正月・ロサルに、ネパールのチベット子どもの家から年賀状が届いたことを書きました。その、チベット子どもの家について今日は書いてみようと思います(↓の写真は東京・曙橋のチベット料理店タシデレのお正月「ロサル」の今年…

怖くなかった……

一時期、「本当は怖い」ものが流行ったことがありました。10年くらい前かな、と思ったら……。1998年とか! 本や雑誌を参照してそれが2000年代じゃないっていうのが怖い……。 本当は恐ろしいグリム童話 作者: 桐生操 出版社/メーカー: ベストセラーズ 発売日: 1…

お盆と東京

お盆シーズンで朝の通勤電車が空いている。今年はETC1000円があるのでどうかわからないが、ただスムーズに都心から海岸部の景色を見たいがために首都高を走るのもこの時期ならではだ。 この人気の少ない東京の姿、わたしにはとても懐かしい景色だ。幼少期に…

美容室のサロメ

幼稚園に入るか入らないかあたりから小学5年まで、麹町の大関早苗美容室に通っていた。斜め向かいのベーカリー・神戸ベル(現在はエクセルシオールカフェになっている)から下り坂になる地形の関連上、半地下状の店舗で、かつ地下鉄の出口脇、黒蜥蜴やリュパ…

教会学校における食欲と霊性

かつて小学生のわたしは土曜といえば学校の授業の後に、教会の土曜学校に通っていた。土曜学校でなにをしていたかというと、大学生の「せんせい」たちと遊んだ思い出が99%を占めるのだが、広い芝生で遊んだその思い出はかなり茫洋としている。 それに引き換…

体育館裏の自習者

ひさびさに、この話題。あまり近い係累の話はどうかと思ったのだが、おもしろいので、父の幼少期の話。あるときのこと、当時小学生であったわたしの父、Mのクラスは自習時間中であった。しかし、小学生が、それも最近のではなく何十年も前の田舎の小学生が…

曾祖母とブラウン管

母方の曾祖母は、いったん言い出したらきかないきつい性格だった。たとえ、いったん言い出したそれが、間違っているとわかったとしても。 ある時、わたしの母の弟、つまり、曾祖母にとっての孫が、なにげなくこう聞いた。「おばあちゃん、テレビに入ってるの…

祖父と着せ替え人形

終戦後、ただちに研究員として世界各地を出張する生活に入ってしまった祖父は、しかし、長女であるわたしの母に、たくさんの新しいおもちゃや、綺麗な絵本を贈った。その中で、今も自宅にある着せ替え人形は、髪の毛用のカーラーまでついて、傾けると目をつ…

祖父とうどん粉湯

父方の祖父と同じく、母方の祖父も、戦争中は徴用されなかった。徴用の替わりに、専攻が生物学系、それも霊長類研究という関係から、大東亜共栄圏とか五族協和のため、理論的でっちあげをしろと指示されていた可能性も否定できない。さてしかし、戦争が本土…

曾祖父と御前相撲

母方の祖母・みっちゃんの父、つまりわたしの曾祖父・Aは、帝大教授のかたわら内裏勤め人でもあり、彼の直上の上司は明治天皇であった。 ある夏の日、納涼相撲大会が御前で催され、優勝したAに明治天皇が「なにが飲みたい?」と聞かれた。 暑いなか、激しい…

曾祖母とヴァイオリン

母方の曾祖母・Nが切り盛りしていた洋楽器店の話をしよう。当時、東京には洋楽器店といえば、この一店だけであったので、外遊する以外にヴァイオリンなどを手に入れるとなると、人々はここに品物を見に来ることが大半であった。そんなわけで、ほとんど店に…

曾祖母の桐箪笥

さて、母方の祖父の頑固で癇癪持ちな性格は、彼の母、つまりわたしの母方の曾祖母から来ている。彼女は祖父の100倍くらい頑固で癇癪持ちであり、つまりは相当に周囲を手こずらせた人物であった。しかし、そんな彼女も、若い時からそういう性格を存分に発揮し…

祖父とゴシップ

わたしは父方の祖父を知らない。父自身も、彼が三歳のときに亡くなったという彼の父を、知っているとはいいがたいのだろうと、彼がいわゆる「父親モード」というハビトゥスを身につけていないことから、思う。それはおいといて。祖父は血圧が高い人物だった…

祖父と貸金庫

まだ貸金庫というものが一般的ではなかった頃、母方の祖父・Fが貸金庫を借りようと、以前教えた生徒をつてに、某銀行へ赴いた時のこと。「どなたか保証人の方はいらっしゃいますか?」と、言われた祖父は、なにがカンに触ったのか、あるいは勘違いしたのか…

祖母と人力車

母方の祖母の父、すなわちわたしの曾祖父・Aは病弱で、冬になると何度となく風邪を引き、人力車を呼んでは医者に行っていた。 そのころ、幼児だった祖母は、「人力車に乗る」ということがうらやましくてたまらず、毎回「みっちゃんも行くぅ〜」と騒ぎまくっ…