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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

映画

挫折からの逃避映画鑑賞

四十肩の調子が悪くて一時間半のバレエのレッスンに行けないと、その挫折からの逃避で映画を見に行っています。というわけで、お題「最近見た映画」。 『蚤とり侍』 www.youtube.com 艶笑譚の艶と笑のバランスがいまいち、というか、どちらかに大きく出ると…

バス停にて

www.cinematoday.jp 今度こそ、本当にパヤオは引退してしまうのかもしれない、と思いながらパヤオのパクさんへの追悼の言葉を読んでいたら、椅子から転げ落ちそうになった。 1963年、パクさんが27歳、僕が22歳の時、僕らは初めて出会いました。その初めて言…

『君の名前で僕を呼んで』@ル・シネマ1

www.youtube.com 『モーリス』4Kと迷って『君の名前で僕を呼んで』。両方ともジェームズ・アイヴォリー脚本で、切ないは切ないんだけど、後者の方は一度は成就してるのと考古学者のパパの言葉が素晴らしかったので後味悪くはありませんでした。モーリスが苦…

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』@バルト9

二回、泣いた。 一つは、輪転機を間近で見たこともあるので、あれに時間ギリギリでGO!が出るところ。ふつうは泣くような場面じゃないと思うけど、仕事での校了の緊張からの緩和が蘇ってきたのもあってか、涙が出た。 なお輪転機のシーンは写真製版ではなく、…

新作ピーターラビット映画

以前、ピーターラビット側からではなく、ピーターラビットたちに目を付けられた人間側からの短編を書いた。 mmc.hateblo.jp それに文芸同人誌用に手を入れてしばらくして、実写+CGのピーターラビット映画が作られていることを知った。海外版予告編を見る限…

福岡アジア美術館のアジアギャラリー

福岡アジア美術館*1のコレクション作品が展示されている「アジアギャラリー」*2がすごい。 www.facebook.com 政治的な権利とか、民族としての自己を失わないためとか、今現在いろいろなことのために闘っているアジアの国の作家の作品が多いためか、作品から…

感謝の大風と涙雨

高畑勲監督が亡くなった。 かなしい。 東京は夜半からの涙雨を吹き飛ばすような、あるいは高畑監督を天井に連れ去るような大風。 www3.nhk.or.jp わたしが児童虐待されながらも生き延びられたのは、ハイジ、マルコ、赤毛のアンのアニメ諸作品に助けられたか…

さいきん見た映画:難民、インド、数学

退院後ずっと家にいたので、職場復帰のリハビリも兼ね、ここ数日外出しては映画を見ていたので、このお題「最近見た映画」など。 ・『希望のかなた』@ユーロスペース 日本人は倍、苦笑できるシーンあります。 映画『希望のかなた』予告編 日常のちょっとした…

年末年始映画

年末最後に見た映画は『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、年始最初に見た映画は『ダンシング・ベートーヴェン』でした。 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』本予告 11月18日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー 「日本人こそが大感…

2017年に見た映画

2017年イチ推し作品は、とにかく主演の子役、ヤンチェン・ラモの演技の物凄さで『草原の河』! わたしがチベット贔屓ということを差し置いてもダントツ、これです。 チベットに住むある家族の物語!映画『草原の河』予告編 mmc.hateblo.jp 次点は『MERU/メ…

ラモツォ一家続報

日本でもニュースになりました! https://mainichi.jp/articles/20171230/ddm/007/030/084000c www.sankei.com NYタイムズやBBCで流れてるのを、もやもやして見たり聞いたりしてたんですが、とうとう日本でも。 mobile.nytimes.com www.facebook.com ちなみ…

亡命のセンシティブ

昨日は中国で夫が政治犯として収監され、いきなり亡命者になったチベット人女性・ラモツォと子ども達が、その夫ととうとう再会! というニュースについて書きました。今日は続報として、亡命ということのセンシティブさを、映画『ラモツォの亡命ノート』監督…

スーパーなクリスマス・プレゼント!

あす、いやもう今日か、12月28日まで東京・東中野のポレポレ東中野で上映、その後は横浜シネマリンで12月30日から1月1日の元日休みを挟んで12日まで上映予定、大阪の第七藝術劇場では1月13日から26日までの上映が控えている映画『ラモツォの亡命ノート』。 w…

誤読の楽しみ

ライトセーバー。映画『スターウォーズ』シリーズに欠かせない小道具である。 ところでこのライトセーバーのライトはlightなのか、rightなのか。またセーバーはsaberなのか、saverなのか。light×saberならば、見た目通りの「光るサーベル」だが、light×saver…

え、ワーグナーでフランス国旗?/『新世紀、パリ・オペラ座』@ル・シネマ

映画『新世紀、パリ・オペラ座』、予告編を見てすごーく楽しみにしてました。楽しみにしてた理由は「内容が多岐にわたりつつも濃そうなドキュメンタリー」ということ。期待の新人や、次から次へと湧いてくるトラブルを、オペラ座総裁はどう采配したのか? と…

ブレードランナーと攻殻機動隊の根差すところ

2049と2051、この二つの空想未来世界での人間と使われるモノとの関係の差は、どこからきているのだろうか、ということを『ブレードランナー2049』の感想を書いてから考えていた。 mmc.hateblo.jp ブレードランナー=2049の世界では、人間はあくまで人間のま…

人間性の残酷さ/『ブレードランナー2049』@IMAX 3D

いろいろなネタバレがネットを開くと飛び込んできてしまうというのに、なかなか見に行けなかった『ブレードランナー2049』をようやく。3Dである、ということより音の良さを求めてのIMAX 3Dシアター視聴です。見てきた友人のほとんどが闘ったという尿意とは、…

映画『散歩する侵略者』でさらに呟く

いやー、『散歩する侵略者』のBL度合い凄かったわ〜〜! — Mmc (@chevre) 2017年11月8日 映画『散歩する侵略者』、床に転がった相手に上から覆い被さるような姿勢で「おれが必要だろ?」って、尾崎南先生作品ばりのBL濃度で、まったく予想外だったので脳のBL…

概念の作用・反作用/『散歩する侵略者』@アップリンク

映画『散歩する侵略者』予告編 【HD】2017年9月9日(土)公開 アップリンクで『散歩する侵略者』を。演技における演劇的なるものと映画的なるものについて興味深い作品だと聞き知って見に行ったのですが、わたしにとってはそれはおいといて、準主役のBL妄想…

このキモさ、アナタにも分けてあげたい

アンヌ・ヴィアゼムスキーの『彼女のひたむきな12カ月』、ようやく読了。 彼女のひたむきな12カ月 作者: アンヌ・ヴィアゼムスキー,原正人 出版社/メーカー: DU BOOKS 発売日: 2016/07/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ゴダール信者にはお勧…

『ブルーム・オブ・イエスタディ』@ル・シネマ

晴れの休日なので世田谷文学館に行こうと調べたらお休み。じゃあル・シネマで映画を見ようと『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』と迷って『ブルーム・オブ・イエスタディ』に。タイトルと予告編から「昨日咲いた花は今日は咲かない、みたいな悲し…

『アウトレイジ 最終章』@TOHOシネマズ新宿

アウトレイジ 最終章 - 映画特報(15歳未満は見ちゃダメ) 新宿というか歌舞伎町で見ると、ふつう仕様のシアターなのに4DX状態だったりするのだろうか……、などと思っていたのですが、誰かの電話が鳴るようなこともなく、無事に見終わりました。 前2作を見て…

映画『仁光の受難』でボレロを踊っているのは誰?

東京・新宿の角川シネマ新宿にて、10月6日まで上映の『仁光の受難』という映画を見たのですが、その中で赤い円卓の上で能の女面をつけたダンサーが、モーリス・ベジャールの『ボレロ』をほぼまるごと踊るシーンがありました。踊っているのは「結樺レイナ」と…

『ハイジ アルプスの物語』(字幕版)@恵比寿ガーデンシネマ

アニメ版でおなじみの名シーン続々!『ハイジ アルプスの物語』予告編 こないだ吹替を見た『ハイジ アルプルの物語』をやはり字幕版でも。字幕というか元音声だと、感情の迸りが吹き替え版より直接的に感じられるなー。クララが激昂するところとか、と思いつ…

『ハイジ アルプスの物語』(吹替え版)@恵比寿ガーデンシネマ

ハイジに花澤香菜!『ハイジ アルプスの物語』日本語吹替え版予告編 恵比寿ガーデンシネマで実写ハイジ吹き替え版。おんじ役が「おっぱいぷるんぷるん」アテレコ動画で有名なヒトラー役の人で最近、話題。わたしにとっては『ベルリン・天使の詩』の人。 ベルリ…

『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』@岩波ホール

岩波ホールでは9/15までなので、あわてて見に行く。 詩人として、あるいは才ある喪女としてあの時代に生きることの困難さはじゅうぶん、描かれていると思う。けれど、元英米文学専攻としては、エミリ・ディキンスンについての史実として知られていることと違…

『ELLE』@TOHOシネマズ新宿

ヴァーホーヴェンっぽい悪趣味とブラックな笑いを楽しめる映画『ELLE』。どの映画を見に行こうかと、前夜に町山智浩氏の紹介音声(テキスト版はこちら>http://miyearnzzlabo.com/archives/43536)を聞いていて、「この主人公はサイコパスなのでは……?」と思…

『ダンサー セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』@ル・シネマ

銀のスプーンを咥えて、ならぬ、赤い靴を履いて生まれることの功罪の、主にネガティヴ面を突きつける映画。誰よりも美しく踊れるのに、踊るたびに痛みを伴う、というのは、赤い靴というよりも人間になった人魚姫の両脚のようでもあり。赤い靴を履いて生まれ…

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』@ル・シネマ

やけに粗い映像や頻出するピンボケはあるものの、全編緊張感にあふれたドキュメンタリー。冒頭のエトワール時代のすでに大ベテランと思われるアニエス・ルテステュのジゼルの練習風景からして、驚かされる。エトワールでベテランでも、こんな基本的なことを…

『ムーンライト』@アップリンク渋谷

ようやく見ました。いい映画ではあったけど、アカデミー賞ものか、というと、うーん……。去年のアカデミー賞白色漂白汚染からのバックラッシュなのかなあ、と思ってしまいます。腐女子なので楽しみにはしていたんですが、後半になるにつれ抒情性が鼻について…