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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

映画

『ムーンライト』@アップリンク渋谷

ようやく見ました。いい映画ではあったけど、アカデミー賞ものか、というと、うーん……。去年のアカデミー賞白色漂白汚染からのバックラッシュなのかなあ、と思ってしまいます。腐女子なので楽しみにはしていたんですが、後半になるにつれ抒情性が鼻について…

映画『ラモツォの亡命ノート』初上映会@新宿歴史博物館

2008年の北京五輪を前に、中国内のチベット人の本音をインタビューして回ったドキュメンタリー映画があります。原題はチベット語で『ジグデル』(=恐怖を乗り越えて)。この映画を撮り、映画の進行役も務めたドゥンドゥップ・ワンチェンは、ただドキュメン…

『草原の河』@岩波ホール

とにもかくにも主演のヤンチェン・ラモの演技がすごい。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを凌駕する、子役というより女優な演技。冒頭、お父ちゃんが嘘をついている時の目つき、顔つき! いま中学生くらいだが、どうしているのだろう。ミツバチのささ…

Howling in the Night 2017―押井守、戦争を語る―@六本木ヒルズ

昨日は毎年恒例、そのために休みを申請してる、押井守まつりこと、「Howling in the Night 2017―押井守、戦争を語る―」の日。実写攻殻をメディアで激賞してたのでその裏とか撮影現場土産話と、タイトルどおりいま現在の状勢についての話などを楽しみに出かけ…

TUFS Cinema チベット映画特集@東京外大府中キャンパス

東京外語大府中キャンパスでのチベット映画「無料」上映会。アクセス悪い場所での昼12時開場というのは、ふだんその時間にようやく起床する自分にはつらいのですが、映画2本にトークイベント付きなので、がんばって行ってみました。【1】1本目の『ティメー・…

『ゴースト・イン・ザ・シェル』@3D・字幕版・IMAX・TOHOシネマズ新宿

見る前後にこの景色が見られるのは新宿IMAXでの余禄。 【実写攻殻ネタばれ注意】 というか、そもそもバラすネタがあるのか? と既視感の嵐に思う実写攻殻ですが、まあまあ楽しめましたよ。そしていろいろと恐れていた事態は起こらなかったけど、別の事態…

ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」@シアター・イメージフォーラム

イメージフォーラムで3/31までなので、あわてて見てきた。昔見た「霧の中のハリネズミ」「話の話」を脳内で美化していてがっかりしたらどうしよう、と思っていたら、前夜なかなか眠れなかったのだが、実際、ふたたひスクリーンで見ると、デジタルリマスター…

ルキノ・ヴィスコンティ『家族の肖像』@岩波ホール

同じヴィスコンティの『ベニスに死す』と、ルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』を思わせる。どんな美女や美少女をキャスティングしても、やっぱりヘルムート・バーガーだけがヴィスコンティにとっての主役で女神だというのが、大画面&デジタルリマスターさ…

『天使にショパンの歌声を』@YEBISU GARDEN CINEMA

日本版タイトルがこっぱずかしいのと『天使にラブ・ソングを…』の劣化コピーなので注目していなかったのですが、1960年代のカナダにおける学校教育の政教分離がモチーフと知って見ることに。日本版タイトルからは予想できないほど、骨太でシビアな内容でした…

『MERU/メルー』@新宿ピカデリー

山の楽しさと厳しさに少しでも触れたことのあるひとは、変なアドレナリンが出まくること請け合い。登山家自身が撮っているドキュメンタリーなのだが、どうやって撮ったのかわからない凄いショットが頻出する。ただでさえほぼ垂直の壁を登っていてスリリング…

『レッドタートル ある島の物語』

高畑監督が入れ込んでいる、という話から、単なる癒し系映画ではないんだろうなと思っていたけど、思っていた以上に身もふたもなく、容赦なくも美しい映画でした。物語の骨子はポリネシア系のよくある神話なのだけど、サブタイトルが「ある男の物語」ではな…

映画『ラサへの歩き方 〜祈りの2400km』@渋谷イメージフォーラム

中国籍チベット人の撮るチベット文化圏映画は近年、国際映画祭などで散見されるようになってきましたが、この映画は漢民族の監督がチベット文化を描いた作品です。http://www.moviola.jp/lhasa/theater.htmlなので、オリエンタリズムによって撮られたのでは…

『シン・ゴジラ』@TOHOシネマズ新宿

昨日はエヴァシリーズもゴジラシリーズも興味ない夫の人と、ゴジラのいる歌舞伎町の映画館のTCXシアターで『シン・ゴジラ』2回目。なお、今日はパンフレットがあったので、買ってきました。夫の人は、「何も期待してなかったけど、オタクがやり切った作品と…

『シン・ゴジラ』爆音上映@立川シネマシティ

シン・ゴジラ、ゴジラ映画や名作日本映画を踏襲しているのに、どんな映画にも似てないので、まず映画自体がゴジラっぽい。そして、クリエイターは打ちのめされる映画だろうと思う(というか打ちのめされに見に行ってほしい! そしてそこから這い上がってオリ…

「シチズンフォー スノーデンの暴露」@イメージフォーラム

スノーデンの映画見に行ったんですけども、映像である、ということを考慮しても、知ってることが3〜4/5はあって、途中で寝ました……。映像のみで明かされる情報とかちょっと期待してたのだけど、スノーデン事件の記録映画に留まっているような。あとこの映画…

『同級生』

中村明日美子先生原作のBLアニメ。劇場公開時に見られずDVD買ったんだけど、これ、大画面で知らない人と同じ空間で見るのは気恥ずかし過ぎるかも。一人でおうちで見てても悶絶しそうになったし。同級生(完全生産限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: アニプレ…

『山のトムさん』

特典映像のひとつ目がすごい。ベンガルともたいまさこが互いの青春時代を答え合わせのように付き合わせ、小劇場が熱気あった時代が語られる。ベンガルの芸名の由来、もたいまさこがまるで菅井きんのように30年前から変わらない&現在の肌の綺麗さにベンガル…

『ガルム・ウォーズ』吹替版@新宿バルト9

http://www.youtube.com/watch?=btT2DdJ2BSQ『ガルム・ウォーズ』、見た。見終わった。 うーん、 、 映像は美しいんですが、 、 音楽もいい仕事してるんですが、 、 声優さんもきちんと以上にお仕事されてるんですが、 、 、 、 、 、 映像作家としてはおい…

『最高の花婿』@恵比寿ガーデンシネマ

上映終了一日前でようやく。笑いをこらえるのが大変だった! 久々にヨーロッパ式悪態文化に浸かる。娘にはカトリックのフランス白人と結してほしかったフランス白人でカトリックの保守派夫妻の他宗教多人種こき下ろしに、ユダヤ、イスラム、中国人の婿の宗教…

『オマールの壁』@アップリンク

予告編での「思いがけない結末」、とは何か。占領下のパレスチナという、イスラエルにとっちゃ字義通りなんでもありの、パレスチナにとっちゃ生きるためになんでもありの土地と人間がテーマでの、思いがけない結末とは?【1】全ての物語は壁を乗り越える際…

『エヴェレスト 神々の山嶺』@立川シネマシティ

『エベレスト 3D』が客観的な映画なら、こちらは主観的な映画。怖いのは山ではなく、山に執着する山ヤの業なのがよくわかるホラー映画であり、絵面的・熱さ的に登山BLでもあり。そもそもBL展開向けの材料が多すぎ。深町が声もなく泣きながら羽生の写真を焼く…

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』@立川シネマシティ

せつなかった。脳の老化と闘う93歳のホームズを、70代後半のイアン・マッケランが演じる。真田広之演じる梅崎が、ホームズを日本に呼び寄せた魂胆が明らかになるにつれ、広島の爆心地に連れて行き、そこに生えている山椒を持ち帰らせた意味を考えてしまう。…

『江戸川乱歩の陰獣』@神保町シアター

キャストも贅沢なら脚本もカメラもよく、和服も山の上ホテルや横浜グランドホテルも眼福の、黒蜥蜴の習作のような、原作より乱歩っぽいくらいの一本。探偵の推理作家役に若くて可愛い柴犬みたいなあおい輝彦。わたしの好みではないけれど、ああ、これはそう…

『Maiko ふたたびの白鳥』@恵比寿ガーデンシネマ

初っ端から泣かされる。いやー、これはズルい始まり方! しかし、シビアなバレエの世界を語るしっかりした西野麻衣子=マイコの声と、レッスン中のきっちり上がってる胸筋や横隔膜のプロな身体、舞台袖で気合入れるためにマイコが自分の太腿をぱしーんぱしー…

『ジプシーのとき』@恵比寿ガーデンシネマ

新装なってから初の恵比寿ガーデンシネマ(売店でおしゃれイートインし忘れた)のクストリッツァ特集で『ジプシーのとき』。『アンダーグラウンド』のようなファンタジックな描写はほとんどなく、ロマとマフィアがかっこ良くなく容赦無く描かれる、土ぼこり…

『神なるオオカミ』

ジャン・ジャック・アノーが監督した中仏合作映画『神なるオオカミ』(英題:Wolf Totem)を見てきた。原作のあることを知らなかったのだが、調べたら原作の方が圧倒的におもしろそう。……というか、うっすら読んだ覚えが。しかし、現在は絶版の模様。上下巻…

『ボクは坊さん。』

渋谷のロードショー館での最終日に(わたしにしては)早起きして滑り込み鑑賞。軽いタッチの映画かと思っていたら、けっこう深く切り込んでくる映画で、途中からぐすぐす泣いてました。最初の方の高野山大学の興味深い授業と放課後のエピソードが終わってか…

『エベレスト 3D』

久々に3Dメガネかけての映画鑑賞。登山映画の恐怖は3Dでも角度とかセオリーはあんまり変わりませんね。そして登山でのミスは、登る山が高くても低くても ・時間厳守 ・装備はきちんと使う の基本を怠ることに尽きるなと。わたし自身はいちばん高く登ったのが…

『ハーモニー』

対話によってではなく、完全な管理でしか平和を保てないなら、万物の霊長などと言う資格はもはやない。これは原作を読んだときにも思ったこと。そして、humanを人間と訳した明治の人、ありがとう。そう、人間性はホモサピエンスのヒト単体には発生しにくい。…

『屍者の帝国』@TOHOシネマズ新宿

入場者プレゼントです、と栞をもらったのだが、まさかキャラデザイン表でいちばん違和感のあったこの人をこのイラストレーターが描くとは。違和感は、あの時代に服を着ているにもかかわらずのあのお胸のラインなのですが。それはともかく、映画版『屍者の帝…