映画
アンヌ・ヴィアゼムスキーの『彼女のひたむきな12カ月』、ようやく読了。 彼女のひたむきな12カ月 作者: アンヌ・ヴィアゼムスキー,原正人 出版社/メーカー: DU BOOKS 発売日: 2016/07/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ゴダール信者にはお勧…
晴れの休日なので世田谷文学館に行こうと調べたらお休み。じゃあル・シネマで映画を見ようと『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』と迷って『ブルーム・オブ・イエスタディ』に。タイトルと予告編から「昨日咲いた花は今日は咲かない、みたいな悲し…
アウトレイジ 最終章 - 映画特報(15歳未満は見ちゃダメ) 新宿というか歌舞伎町で見ると、ふつう仕様のシアターなのに4DX状態だったりするのだろうか……、などと思っていたのですが、誰かの電話が鳴るようなこともなく、無事に見終わりました。 前2作を見て…
東京・新宿の角川シネマ新宿にて、10月6日まで上映の『仁光の受難』という映画を見たのですが、その中で赤い円卓の上で能の女面をつけたダンサーが、モーリス・ベジャールの『ボレロ』をほぼまるごと踊るシーンがありました。踊っているのは「結樺レイナ」と…
アニメ版でおなじみの名シーン続々!『ハイジ アルプスの物語』予告編 こないだ吹替を見た『ハイジ アルプルの物語』をやはり字幕版でも。字幕というか元音声だと、感情の迸りが吹き替え版より直接的に感じられるなー。クララが激昂するところとか、と思いつ…
ハイジに花澤香菜!『ハイジ アルプスの物語』日本語吹替え版予告編 恵比寿ガーデンシネマで実写ハイジ吹き替え版。おんじ役が「おっぱいぷるんぷるん」アテレコ動画で有名なヒトラー役の人で最近、話題。わたしにとっては『ベルリン・天使の詩』の人。 ベルリ…
岩波ホールでは9/15までなので、あわてて見に行く。 詩人として、あるいは才ある喪女としてあの時代に生きることの困難さはじゅうぶん、描かれていると思う。けれど、元英米文学専攻としては、エミリ・ディキンスンについての史実として知られていることと違…
ヴァーホーヴェンっぽい悪趣味とブラックな笑いを楽しめる映画『ELLE』。どの映画を見に行こうかと、前夜に町山智浩氏の紹介音声(テキスト版はこちら>http://miyearnzzlabo.com/archives/43536)を聞いていて、「この主人公はサイコパスなのでは……?」と思…
銀のスプーンを咥えて、ならぬ、赤い靴を履いて生まれることの功罪の、主にネガティヴ面を突きつける映画。誰よりも美しく踊れるのに、踊るたびに痛みを伴う、というのは、赤い靴というよりも人間になった人魚姫の両脚のようでもあり。赤い靴を履いて生まれ…
やけに粗い映像や頻出するピンボケはあるものの、全編緊張感にあふれたドキュメンタリー。冒頭のエトワール時代のすでに大ベテランと思われるアニエス・ルテステュのジゼルの練習風景からして、驚かされる。エトワールでベテランでも、こんな基本的なことを…
ようやく見ました。いい映画ではあったけど、アカデミー賞ものか、というと、うーん……。去年のアカデミー賞白色漂白汚染からのバックラッシュなのかなあ、と思ってしまいます。腐女子なので楽しみにはしていたんですが、後半になるにつれ抒情性が鼻について…
2008年の北京五輪を前に、中国内のチベット人の本音をインタビューして回ったドキュメンタリー映画があります。原題はチベット語で『ジグデル』(=恐怖を乗り越えて)。この映画を撮り、映画の進行役も務めたドゥンドゥップ・ワンチェンは、ただドキュメン…
とにもかくにも主演のヤンチェン・ラモの演技がすごい。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを凌駕する、子役というより女優な演技。冒頭、お父ちゃんが嘘をついている時の目つき、顔つき! いま中学生くらいだが、どうしているのだろう。ミツバチのささ…
昨日は毎年恒例、そのために休みを申請してる、押井守まつりこと、「Howling in the Night 2017―押井守、戦争を語る―」の日。実写攻殻をメディアで激賞してたのでその裏とか撮影現場土産話と、タイトルどおりいま現在の状勢についての話などを楽しみに出かけ…
東京外語大府中キャンパスでのチベット映画「無料」上映会。アクセス悪い場所での昼12時開場というのは、ふだんその時間にようやく起床する自分にはつらいのですが、映画2本にトークイベント付きなので、がんばって行ってみました。【1】1本目の『ティメー・…
見る前後にこの景色が見られるのは新宿IMAXでの余禄。 【実写攻殻ネタばれ注意】 というか、そもそもバラすネタがあるのか? と既視感の嵐に思う実写攻殻ですが、まあまあ楽しめましたよ。そしていろいろと恐れていた事態は起こらなかったけど、別の事態…
イメージフォーラムで3/31までなので、あわてて見てきた。昔見た「霧の中のハリネズミ」「話の話」を脳内で美化していてがっかりしたらどうしよう、と思っていたら、前夜なかなか眠れなかったのだが、実際、ふたたひスクリーンで見ると、デジタルリマスター…
同じヴィスコンティの『ベニスに死す』と、ルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』を思わせる。どんな美女や美少女をキャスティングしても、やっぱりヘルムート・バーガーだけがヴィスコンティにとっての主役で女神だというのが、大画面&デジタルリマスターさ…
日本版タイトルがこっぱずかしいのと『天使にラブ・ソングを…』の劣化コピーなので注目していなかったのですが、1960年代のカナダにおける学校教育の政教分離がモチーフと知って見ることに。日本版タイトルからは予想できないほど、骨太でシビアな内容でした…
山の楽しさと厳しさに少しでも触れたことのあるひとは、変なアドレナリンが出まくること請け合い。登山家自身が撮っているドキュメンタリーなのだが、どうやって撮ったのかわからない凄いショットが頻出する。ただでさえほぼ垂直の壁を登っていてスリリング…
高畑監督が入れ込んでいる、という話から、単なる癒し系映画ではないんだろうなと思っていたけど、思っていた以上に身もふたもなく、容赦なくも美しい映画でした。物語の骨子はポリネシア系のよくある神話なのだけど、サブタイトルが「ある男の物語」ではな…
中国籍チベット人の撮るチベット文化圏映画は近年、国際映画祭などで散見されるようになってきましたが、この映画は漢民族の監督がチベット文化を描いた作品です。http://www.moviola.jp/lhasa/theater.htmlなので、オリエンタリズムによって撮られたのでは…
昨日はエヴァシリーズもゴジラシリーズも興味ない夫の人と、ゴジラのいる歌舞伎町の映画館のTCXシアターで『シン・ゴジラ』2回目。なお、今日はパンフレットがあったので、買ってきました。夫の人は、「何も期待してなかったけど、オタクがやり切った作品と…
シン・ゴジラ、ゴジラ映画や名作日本映画を踏襲しているのに、どんな映画にも似てないので、まず映画自体がゴジラっぽい。そして、クリエイターは打ちのめされる映画だろうと思う(というか打ちのめされに見に行ってほしい! そしてそこから這い上がってオリ…
スノーデンの映画見に行ったんですけども、映像である、ということを考慮しても、知ってることが3〜4/5はあって、途中で寝ました……。映像のみで明かされる情報とかちょっと期待してたのだけど、スノーデン事件の記録映画に留まっているような。あとこの映画…
中村明日美子先生原作のBLアニメ。劇場公開時に見られずDVD買ったんだけど、これ、大画面で知らない人と同じ空間で見るのは気恥ずかし過ぎるかも。一人でおうちで見てても悶絶しそうになったし。同級生(完全生産限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: アニプレ…
特典映像のひとつ目がすごい。ベンガルともたいまさこが互いの青春時代を答え合わせのように付き合わせ、小劇場が熱気あった時代が語られる。ベンガルの芸名の由来、もたいまさこがまるで菅井きんのように30年前から変わらない&現在の肌の綺麗さにベンガル…
http://www.youtube.com/watch?=btT2DdJ2BSQ『ガルム・ウォーズ』、見た。見終わった。 うーん、 、 映像は美しいんですが、 、 音楽もいい仕事してるんですが、 、 声優さんもきちんと以上にお仕事されてるんですが、 、 、 、 、 、 映像作家としてはおい…
上映終了一日前でようやく。笑いをこらえるのが大変だった! 久々にヨーロッパ式悪態文化に浸かる。娘にはカトリックのフランス白人と結してほしかったフランス白人でカトリックの保守派夫妻の他宗教多人種こき下ろしに、ユダヤ、イスラム、中国人の婿の宗教…
予告編での「思いがけない結末」、とは何か。占領下のパレスチナという、イスラエルにとっちゃ字義通りなんでもありの、パレスチナにとっちゃ生きるためになんでもありの土地と人間がテーマでの、思いがけない結末とは?【1】全ての物語は壁を乗り越える際…