読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

読闘

冬コミ予定はコピー誌

夏コミで暗黒通信団から『クズ度で見る古典バレエ』を出しましたが、冬コミは神戸暗黒通信団からコピー誌を出す予定です。 これ↓はボツにした表紙案。ある意味、闘病モノですが、暗くはないです。タイトル・書影などはまた後日! https://twitter.com/kobe_a…

わたしには故郷がない

わたしには故郷がない。これは、生まれた国が地図上にもうないとかそういう話ではなく、ホームタウンといえる場所がない、という意味だ。 小さい頃のことを思うと、理想とされる町に住んでいたのだと思う。その町というか住宅街は日当たりのよい丘の上で、高…

【気になる言葉】足蹴り/ポーク/豚コレラ

十か月ぶりに戻ってまいりました、「気になる言葉」シリーズ。今回も複数セットでお送りします。 ◆足蹴り 足蹴にする、からの転用なのだろうか。しかし、蹴るのは足で行う以外にどこでできるのかというとを考えると、「朝の朝食」のような重複表現なのでは。…

アイヌ語における「上野」

もう先々月になってしまった北海道旅行、着いてみたらアイヌ推しのホテルでした。館内着から館内装飾、ギャラリーやら浴室名やら、阿寒湖のアイヌコタンが近いのもあってか、何やらかにやらアイヌモチーフが頻出。館内で前回の東京オリンピック時に二十歳だ…

読書妄想『こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと』

読書しているときに、本題とはたぶんあんまり関係ない寄り道的なエピソードに引っかかって、そこから妄想が始まることがよくある。えっ? 読書中だけじゃないだろうって? ええ、まあ、そうですね。 たとえば道を歩いていてふと見かけた進学塾のこの窓には、…

薄荷とアイヌと『動物のお医者さん』の地

アイヌ神謡集 (岩波文庫) 作者: 知里幸恵 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1978/08/16 メディア: 文庫 購入: 15人 クリック: 114回 この商品を含むブログ (61件) を見る 銀のしずく―知里幸恵遺稿 作者: 知里幸恵 出版社/メーカー: 草風館 発売日: 1997/02…

900草原

北海道旅行、人のいないところその②は900草原。撮り忘れたのですが、看板のロゴのフォントのせいで「goo草原」に見えて、「中古車が放牧されているのか」とか言い合ったりしました*1。 馬がちらりと。おわかりいただけるだろうか 広すぎて牛を見かけても胡麻…

猫のように狐が眠る北きつね牧場

もう先月のことになるが、北海道で北きつね牧場というところに行った。フェンスで囲われた中に自然に近い状態でキタキツネが飼育されている観光施設だ。自然に近い状態を保つため、見学者は原則的にキタキツネにさわってはいけない。近くに来てもおさわり厳…

初老とは

かつては40歳くらいのことだった初老、今では60歳くらいが使用イメージに当てはまる言葉なのだそう。 www.nhk.or.jp うーむ、するとアラフィフのわたしはそのような呼び方だと何を名乗ればよいのだろう。なお青年と老年のあいだを指す中年は、35歳から64歳く…

『記憶にございません!』、豪華出演陣と直球の風刺に文句なし

www.youtube.com 映画『記憶にございません!』、笑って笑って、身につまされて、同監督の『笑の大学』を思い出す。たとえ現実に総理が記憶喪失になったとて、映画内の総理の記憶喪失前は5カ国語堪能、能力そのものに雲泥の差があるので何も期待できることが…

お米がおいしい秋ですね

お米。おいしいお米。それはわたしの場合、自転車で自宅から飛ばして10分ほどのところにある、こだわりのお米屋さんで買うお米である。 わたしの好みのお米は、硬めに炊いても香りと甘みがあっておいしいお米。このお米屋さんに最初に行ったときにそう伝えて…

高畑勲展@東京国立近代美術館

終了直前ギリギリに高畑勲展。けど、天才の仕事を、天才性の求められない仕事をしている凡人が仕事前に見るもんじゃないですね。仕事とは……。仕事って、なんだっけ……。みたいなことになるので。 というのも、とにかくその才能と容赦ない仕事ぶりに圧倒される…

老後の計画に理想などない

今週のお題「理想の老後」と言われてふと気づきました。なんとワタクシ、あと五年で池内紀さんが東大を早期退職して「隠居」に入った年齢になるではないですか。 でも当方、凡人なので、五年後も今の仕事を変わらず遊び気分で(霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツ…

毒親持ちが見る 映画『フリーソロ』@新宿ピカデリー

www.youtube.com わたしは登山記録とバレエを見るのをやめられない。それはどちらも、「人間は、身体をここまで拡張できるなら、 精神も拡張できるのでは」という希望を持たせてくれるからだ。そんなわけで待ちに待ったクライミングのドキュメンタリー映画『…

『ディリリとパリの時間旅行』@恵比寿ガーデンシネマ

美しいものを見たなあ、という感慨に浸ることができるフランス風アニーのような映画です。 「子どもはあんなこと言わないでしょ」と感じるようなディリリの言葉も、「いや、でもここまで徹底的にフランス語を身につけた、しかも女子ならこの年齢でも言うかも…

声はすれども姿は見えず、ほんにスパムは蚊のような

今週のお題「夏を振り返る」ですが、今年の夏も蚊に刺され、そしてなかなか痒みが引いてくれません。しかも暑さがぶり返したせいか、蚊も復活したようで……。あの羽音を聞くと、仕留めるまでは寝られない、と思うのですが、敵もさるもの姿をなかなか現しませ…

追悼 池内紀さん

‪ “ユダヤ人”という存在 (池内紀の仕事場 2) 作者: 池内紀 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2005/09/17 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る いま、『〈ユダヤ人〉という存在 』を少しずつ読んでいる。一昨日…

荒俣宏展@神保町・クラブ ライブラリー

www.bunkanews.jp 今週のお題は「わたしの自由研究」ということで、社会科見学的に神保町の日本出版クラブビルのロビーにあるライブラリーで、今月末まで開催中の荒俣宏展に行ってきました。 神保町の日本出版クラブビルのロビーライブラリーで今月末まで開…

脳内欲しい本リストの崩壊

まただ。たしかに買おうと思っていた新刊書があったのに、それが何の本だか思い出せない。新聞の書評欄や広告欄、ツイッターで流れてくる読書感想で知って興味を持った本を、メモせず脳内の「欲しい本リスト」に雑多に積み上げた結果がこれだ。 「欲しい本な…

『ホフマニアダ』『マイリトルゴート』@東京都写真美術館

恵比寿の写真美術館で『ホフマニアダ』と『マイリトルゴート』。『ホフマニアダ』はもう少し家から行きやすい渋谷のイメージフォーラムで、けっこうな期間かかっていたのに、気づいたのが終映間近で、次にスクリーンで見られる機会をうかがっていました。 ww…

消すと増えるよ

#boysdancetoo というタグをあちこちで見かけて「なんだろう?」と、気になっていたのですが、つまりこれが発端なのでした。 front-row.jp news.livedoor.com アメリカの保守層的な感覚だと、王子たるもの逞ましく男性的にのみ成長すべきで、白タイツなんぞ…

遠出して美術館

夏は暑くて何もできない……、と言いながらも先日、夫の人と水戸に行ってきました。 なぜ水戸かというと、夫の人が崇拝する手塚治虫先生の生誕90周年記念の原画展を、千波湖近くの茨城県近代美術館でやっていたからです。 www.asahi.com いろんなものが入って…

怪談で、涼しくなれる?

夏は、「怪談を聞いて涼しくなろう」というキャッチコピーを、一度はどこかで見かける気がします。「怪談を聞くとぞっとして背筋が寒くなる」→「夏は暑いから怪談を聞いて納涼」ということなのでしょう*1。 ところでほんとに皆さん、怪談を聞くと寒くなりま…

同人誌 新・旧、その他の日記

・その1:C96を終えて 夏コミ打ち上げで知った、校正すべきもう一つのテキストの流れが手違いで堰き止められてたという事実に気が抜け、眞踏珈琲店さんでコーヒーゼリーとジョージ朝倉の描くかわいい女の子に耽溺していたら、ゲリラ豪雨で傘をお借りする羽…

夏コミ直前! 新刊のお知らせ再び

C96夏コミ、Mmcの新刊は『クズ度で見る古典バレエ』、16ページ、予価200円です。日曜西館あ09bの暗黒通信団で出品します。 ロマンチックで優雅なはずの古典バレエの王子さまたちは、現代の基準から考えたら軒並みクズ?! その上、クズというよりワルでしか…

『Noism15周年記念公演』@めぐろパーシモンホール

noism.jp 15周年記念公演ということで、これまでのNoism長編作品群を短縮してオムニバス形式に編み直した『Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく』 と、新作『Fratres Ⅰ』。 www.youtube.com Noismは、これまで見たいと思いながらもなかなかタイミング…

エイフマン・バレエ『アンナ・カレーニナ』@東京文化会館

www.youtube.com エイフマン・バレエの『アンナ・カレーニナ』を東京文化会館で。衣装や屋敷などが黒っぽくてゴスっぽいのがわたしは好きだけど、好みが分かれるところかもしれません。 それよりなにより、カレーニン役のセルゲイ・ヴォロブーエフがかっこよ…

夏コミ本のお知らせ

いつもバタバタだったりお知らせできないままコミケが終了したりはたまたコピー本でコミケ当日しか出さないのに事後だったりしているので、今回は早めに入稿したのを機に、夏コミ本のお知らせ。 夏コミは日曜西館あ09bの暗黒通信団で出品します。タイトルは…

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

世間はディズニーの『アラジン』流行りのなか、公開時間も限られてきたハリウッド製ゴジラを見てきました。そのうえでこの映画、客電がつくまで絶対に帰らないことを、まずお勧めしておきます。 www.youtube.com とにかく素晴らしかった! 芹沢博士は現代な…

やる側とやられる側は常に地続き

www.webdoku.jp 2015年に出版された『サリン それぞれの証』を読んだ。著者は本の雑誌社と縁の深い木村晋介、椎名誠の「東ケト会」シリーズを読んでいた者にはキムラ弁護士として知られる。 www.shiina-tabi-bungakukan.com この本を通勤中の地下鉄で読んで…