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踊素

肉、そしてスロギーとの邂逅

乳がん手術後は、手術が簡単なものであれ、大変なものであれ、下着選びを再考する必要に迫られます。 それについて、主に手術について図入りでちょっと生々しい話をするので、切り傷とか苦手な方は先に進まないで、このウィンドウを閉じて、お茶でもしに行っ…

ハンブルク・バレエ団『ニジンスキー』@東京文化会館

2月10日のマチネで見ました。来ているはずのお友達を探そうとしたものの、すんごい人出でお互い見つけられず。それだけ観客の期待も凄かったと思うのですが、それにきっちり応えた作品だったと思います。 プロローグ、登場したニジンスキー役のアレクサンド…

ハンブルク・バレエ団『椿姫』@東京文化会館

ハンブルク・バレエ団のジョン・ノイマイヤー版『椿姫』最終日の4日を見ました。ガラなどで第三幕の「黒のパ・ド・ドゥ」は何度となく見ていましたが、生の舞台を通しで見るのは初めて。 www.youtube.com なお1日に同じキャストでリハーサルも見ていたけど、や…

え、ワーグナーでフランス国旗?/『新世紀、パリ・オペラ座』@ル・シネマ

映画『新世紀、パリ・オペラ座』、予告編を見てすごーく楽しみにしてました。楽しみにしてた理由は「内容が多岐にわたりつつも濃そうなドキュメンタリー」ということ。期待の新人や、次から次へと湧いてくるトラブルを、オペラ座総裁はどう采配したのか? と…

継承と発展について/モーリス・ベジャール・バレエ団Bプロ@東京文化会館

昨夜のモーリス・ベジャール・バレエ団Bプロは、「ピアフ」「兄弟」「アニマ・ブルース」「ボレロ」の4作品。中二つがジル・ロマン作品だったのだが、ベジャール作品とのオリジナリティの差が色々と厳しく感じられた。 ベジャール作品はヨーロッパの南や、地…

バレエの『魔笛』、歌劇の『魔笛』

「魔笛」 ~ モーリス・ベジャール・バレエ団2017年日本公演 ベジャール・バレエ団の『魔笛』日本公演は、4公演のうち、あと1公演を残すのみとなった。 モーツァルトの歌劇『魔笛』は、オペラ歌手にふとましい方々が多いため、禍々しいはずの夜の女王に対比…

バレエ『魔笛』モーリス・ベジャール・バレエ団@東京文化会館

ベジャールの『魔笛』、モーツァルトの音楽をバレエで見るというのがこれほどの歓びだとは思わなかった! というくらい面白く見ました。モーツァルトが、まるでベジャールがそのように振り付けるとわかっていたかのように音楽とバレエがシンクロするシーンは…

映画『仁光の受難』でボレロを踊っているのは誰?

東京・新宿の角川シネマ新宿にて、10月6日まで上映の『仁光の受難』という映画を見たのですが、その中で赤い円卓の上で能の女面をつけたダンサーが、モーリス・ベジャールの『ボレロ』をほぼまるごと踊るシーンがありました。踊っているのは「結樺レイナ」と…

『ダンサー セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』@ル・シネマ

銀のスプーンを咥えて、ならぬ、赤い靴を履いて生まれることの功罪の、主にネガティヴ面を突きつける映画。誰よりも美しく踊れるのに、踊るたびに痛みを伴う、というのは、赤い靴というよりも人間になった人魚姫の両脚のようでもあり。赤い靴を履いて生まれ…

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』@ル・シネマ

やけに粗い映像や頻出するピンボケはあるものの、全編緊張感にあふれたドキュメンタリー。冒頭のエトワール時代のすでに大ベテランと思われるアニエス・ルテステュのジゼルの練習風景からして、驚かされる。エトワールでベテランでも、こんな基本的なことを…

オペラ座&ロイヤル夢の共演〈バレエ・スプリーム〉Bプロ@文京シビックホール

オペラ座と英国ロイヤルの二大バレエ団の俊英とベテランによるによるバレエ・スプリームBプロ。 Aプロでは最後の最後でマクレー先輩とサレンコ先輩とのドン・キの片手リフトが二度とも決まらず、オープニング作品の二人が凄かっただけにびっくり、ということ…

オペラ座&ロイヤル夢の共演〈バレエ・スプリーム〉Aプロ@文京シビックホール

前半はほとんどこの人の座長公演の趣。スターってこういうものだな、と目の高さにダンサーたちのトウが来る一階九列で実感。リンク先の動画のような演目もあり。ただ、マクレー先輩のつま先に見惚れる幕開けから始まったはいいものの、マクレー先輩とサレン…

イングリッシュ・ナショナル・バレエ『海賊』@東京文化会館

これに先立つ14日の『海賊』公演後、プリンシパルに昇格したアリ役のセザール・コラレスがとにかく凄い。スケート靴履いているのではという回転速度。そして3幕の白い花たちは阿片幻想表現でも白眉なのでは、とうっとり。ところで『海賊』というと、アリ役が…

イングリッシュ・ナショナル・バレエのコッペリア@東京文化会館

昨晩の公演が今夏の日本ツアー1日目。が、プロローグの一音めからして、あ、今日はダメな楽団……、という残念感。もう東京シティ・フィルハーモニック使うのやめてほしい! が、こういう時に限ってアンケート用紙のない公演だったり。そしてスワニルダが、ENB…

「イン・ザ・ナイト」

それぞれの衣装の素敵さと、リフトでの蝶が舞うようなひらひら感、ブラウリオ・アルバレスさんの王子様っぷりにうっとり。うっとりできたのも、ショパンを弾く松木慶子さんの演奏がきちんとしていたおかげ。世界バレエ・フェスなどでがたついたショパンの生…

「中国の不思議な役人」

「役人」は、これまで何度か見たときには、宝塚のレビュウの衣装のようにスパンコールと羽根のついたレオタードを着て男が演じる「娘」役は、女性に見えなくもない体格の男性ダンサーが演じていることが多かった記憶があるのですが、22日の公演では明らかに…

東京バレエ団@Bunkamuraオーチャードホール

すこし時間が経ってしまったのですが、2月22日の東京バレエ団の「中国の不思議な役人」(以下「役人」)と「イン・ザ・ナイト」(以下「夜」)の感想を。すでにオーレリ・デュポンの「ボレロ」の感想を先にあげていますが、上演順は ・役人→夜→ボレロ でした…

オレリー・デュポンの「ボレロ」@Bunkamuraオーチャードホール

緊張のほかに重圧を感じるオーレリ・デュポンの「ボレロ」だった。ギエムが「最後」という封印を何度も破って、東日本大震災後や一昨年の大晦日までボレロを踊り続けてきた日本でボレロを踊る、という重圧は、こちらが勝手に想像していただけではないと思う…

『くるみ割り人形』@東京文化会館

今日の東京バレエ団とダニール・シムキンのくるみ割り人形は、衣装の色とデザインが一部、学芸会チックなパステルカラーのものが残るほかは、プロジェクションマッピングなどを使った演出・美術、配役などかなりよかった。ユカリョーシャこと斎藤友佳理の芸…

ミラノ・スカラ座『ドン・キホーテ』@東京文化会館

セットも衣装も華やかだけど、やたらパステルカラーを使っての学芸会チックなものではなく、ダンサーもオールスカラ座キャストで舞台は素晴らしい。なのに、相変わらず日本側のオケがいまいち。なんですかその序盤のファゴットの濁った音は……。指揮者は中間…

オールスター・バレエ・ガラBプロ@東京文化会館

オールスター・バレエ・ガラ、最終日のBプロでした。ラフマニノフの「ラプソディ」にアシュトン振付を、フェリとコルネホの二人で幕開け。2007年に引退、したと思ったら2013年に50歳で復帰、今年53歳のフェリを見ると、年齢って、なんだろうと思えてきます。…

オールスター・バレエ・ガラAプロ@東京文化会館

初っ端のロパートキナから超人ばかり。夫の人の言う「フルコースじゃなくて、メインの肉肉肉魚肉の世界」に納得の濃さ。ほかには、ザハロワとエイマンの「チャイコフスキー・パ・ド・ドウ」、アナニアシヴィリとゴメスの「ジゼル」と、アナニアシヴィリの「…

「バレエの王子さま」@文京シビックホール

某カレーを思わせるタイトルがちょっと……な公演、「バレエの王子さま」最終日。ほぼコンテンポラリーばかり、そして思索的なものとコミカルなものが交互にやってくるのが面白かったです。まずはオープニングでややコミカルに今日のメンバー紹介。そしてダニ…

英国ロイヤル・バレエ『ジゼル』@東京文化会館

サラ・ラムとマックレーでジゼル。サラ・ラムの目の大きい、ムンクの思春期の少女のような顔は、こういう役に合いますね。そして彼女が小顔なせいか、今まで薄々感じていたマックレー、バレエダンサーにしては顔というか頭大きい疑惑が確定。ヒラリオン役よ…

英国ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』@東京文化会館

サラ・ラムとワディム・ムンタギロフのペアに、あの衣装(化学染料のない時代らしいくすんだ色に素晴らしい織や刺繍、縫い取り)、練られた舞台美術、いかにもお芝居!的に明るすぎない照明、パリス役に話題の例の彼、娼婦役の特に赤毛のダンサーの素晴らし…

ハンブルク・バレエ団『真夏の夜の夢』@東京文化会館

『リリオム』もそうだったが、音楽の使い方が素晴らしい。妖精の世界ではリゲティの現代音楽に、バレエならではのセリフのない演技と銀色の水泳帽と全身タイツのような衣装で、それが粘菌たちの世界を高速撮影した神秘的な映像を見ているかのような錯覚さえ…

ハンブルク・バレエ団『リリオム−回転木馬』@東京文化会館

前日にゲネプロ見学を経ての鑑賞。本番で衣装がついてようやく何が起こっていたのかわかった場面もあるし、「なるほどゲネプロと本番では役への入り込み度が違う人もいる」というのもわかったしで、おもしろい体験でした。ただ、ゲネプロで長いなー、と思っ…

『Maiko ふたたびの白鳥』@恵比寿ガーデンシネマ

初っ端から泣かされる。いやー、これはズルい始まり方! しかし、シビアなバレエの世界を語るしっかりした西野麻衣子=マイコの声と、レッスン中のきっちり上がってる胸筋や横隔膜のプロな身体、舞台袖で気合入れるためにマイコが自分の太腿をぱしーんぱしー…

シルヴィ・ギエム「ライフ・イン・プログレス」@東京文化会館

この日のギエムの公演、AdieuからByeに改題なった最後の演目、ステージ脇の壁に触れるギエムを見たら、これまでに東京文化会館で見たギエムの演目が激しくフラッシュバックして、気づいたら泣いてました。ダンスだけでなく、場所の魔力ってやっぱりあるなあ…

シルヴィ・ギエム ファイナル@前橋市民文化会館

演目一つ目に、フォーサイスのあの『In The Middle, Somewhat Elevated』が入ると聞いて、ギエムが踊るのか?!と色めき立ったものの、当日、配役表を開いてみればそんなことはやはりなく、全員が東京バレエ団の演目でした。さて、In The Middle を初めて見…