読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

シレジアを探せ

ふと思ったのです。シレジアって、どこだろう。バレエ『ジゼル』のあらすじには、こうあります。 ぶどう栽培を営む村。母親とともに暮らす娘ジゼルは、ある若者──じつはシレジア公爵アルブレヒトと恋に落ちている。(パリ・オペラ座バレエ団『ジゼル』あらす…

パリ・オペラ座バレエ団『オネーギン』@東京文化会館

先週の厳重な体制に加え、「舞台の出演者に対するブラボーなどのご声援は、飛沫感染防止のため必ずマスクをご着用のうえでお願い申し上げます。」などの注意事項が加わっての公演。 www.nbs.or.jp マチュー・ガニオのオネーギン回と迷って、ユーゴ・マルシャ…

ストーリーが歪むほどの美

ありえないけど、仕事がなくてお金はある、という状況なら、パリオペ全日通ってるんだろうなあ。だってやっぱりマチュー・ガニオのアルブレヒト、見たいじゃないですか! ただオネーギンは……、なんというかマチューが美しすぎてストーリーが変質してしまう気…

パリ・オペラ座バレエ団『ジゼル』@東京文化会館

www.youtube.com 二月二十八日のソワレに行きました。この前日がドロテ・ジルベールのジゼルとマチュー・ガニオのアルブレヒトで、チケットを取るときかなり迷ったのですが、レオノール・ボラックのジゼルとジェルマン・ルーヴェのアルブレヒト、とくにレオ…

豪華な火サス『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』

エンドロール、わたしの脳内では『聖母たちのララバイ』が流れていました。それくらい見事な火サス風味だったのです、この映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は。脚本には穴があるけれども、そこがまた火サス的なツッコミ待ちを思わせてよかったなあ…

アヴィニョン捕囚は「捕囚」といえるのか?

アヴィニョン捕囚、別名では「教皇のバビロン捕囚」とも呼ばれているけど、昔からこの名称と別名に納得しがたい。 まず、かたやユダヤ教、かたやキリスト教の出来事であり、次に、アヴィニョン捕囚の内実はバビロン捕囚に擬えるようなものではない。 バビロ…

このホールの動線がヤバい!

先日、池袋の東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) というところで初めて観劇したのですが、 ここで避難することにならないといいな~、 と思いながらの観劇でした。 以下は1階座席表を見ながらお読みください。 座席表 (1)一階後ろ五列の壁際席…

続・ところで、聖マリアンナって何の守護聖人?

先日、ふと気になって調べたけどはっきりしなかった、「聖マリアンナ医科大学」の「聖マリアンナ」の由来。 mmc.hateblo.jp 創立者の妹さんの修道名(洗礼名とは少し違って、シスターや神父になる誓いを立てる時に付けられるクリスチャン・ネーム)だそうで…

ところで、聖マリアンナって何の守護聖人?

もともと、「聖マリアンナって、看護とか医療の分野で聞いた覚えない聖人だな」とは思っていたのです。 www.asahi.com 聖マリアンナ医大が第三者委員会の調査報告書を公開。属性による一律の差別的取扱いがあったことが指摘されています。H30は配点180点で男…

ヒートショックと露天風呂

しばらく前に温泉に行ったとき、大浴場に先客がいた。年齢が若い順に、孫、母、祖母の三世代家族である。大浴場には露天風呂がついていて、母は何度も祖母を誘う。 母「ママ、露天風呂入ろうよ」 祖母「でもね、ヒートショックがねっ」 母「ヒートショック?…

成人の日と、その後のこと

今週のお題「二十歳」のときの成人の日は、高校の同級生の、哲学系の学部に入った友達の下宿で、爆音でクレージーキャッツを聞いたりしながら、のんびり過ごした。そのころの成人の日は、一月十五日固定で、いまのように一月の第二月曜日というさまよえる祝…

そこそこ奇病、打つ手なし

新年早々、モンドール病というものになってました。洋菓子店みたいな名前のこの病気、重病でも難病でもなく、命の危険もないのですが、治療法も特になし。 モンドール病 こちらのPDFがわかりやすいと思うのですが、中年期以降の女性、乳がん手術後の女性に出…

『シュヴァルの理想宮』@恵比寿ガーデンシネマ

映画『シュヴァルの理想宮 シュヴァルの理想宮』本編映像~理想宮作り~ 奇人変人を見に行ったはずなのに、世の生きにくさと死による救いに泣かされて帰ってきました。おかしいな……。 クリスマスに見ようと思っていたわけではないのですが、ちょっとしたこと…

待降節なのでクリスチャンぽいことを書く・その2

バブル期、十二月の会社の飲み会の二次会で、「クリスチャンならクリスマスソング歌ってよ~」と言われた。そこでわたしにとってのクリスマスソング、つまり教会で歌われるクリスマスの歌を歌ったところ、「なにその辛気臭い歌~」と笑われて、プチっと切れ…

キラキラ地名・インターナショナル・シティーハンター

◆キラキラ地名 南アルプス市が誕生した時にも驚かされましたが、山形市アルカディア、という住所があると知って、キラキラならぬクラクラしています。ここで育つと、わが青春のアルカディアになるわけか。 わが青春のアルカディア [DVD] 出版社/メーカー: TO…

同人誌の文字校正

12月18日、待降節もクリスマスまで一週間ほどになりました。このエントリは書き手と編み手の Advent Calendar 2019の18日目です。 adventar.org 一昨年の編集とライティングにまつわるアレコレ Advent Calendar 2017には「国政選挙は新聞社の『まつり』」で…

魔夜峰央原画展を先生出身地で見る

Noism公演から一夜明けて翌日は、新潟では新年五日までの魔夜峰央原画展へ。 museum.nmam.jp この原画展、神保町の明治大学 米沢嘉博記念図書館を皮切りに全国を回っているのですが、どうも地方での方が作品が多そうだし、会場装飾が豪華そう。福岡会場あた…

Noismを見に新潟へ

夏にめぐろパーシモンホールで初めて見て衝撃を受け、サポート会員になり、次作は本拠地で見てみようと思っていた、新潟市民芸術文化会館専属舞踊団Noismの新作公演「Noism1+Noism0 森優貴/金森穣 Double Bill」を見るために新潟へ。 m.youtube.com m.youtub…

待降節なのでクリスチャンぽいことを書く

ああベツレヘムよ などかひとりほしのみにおいて ふかくねむるしらずやこよい くらきそらにこのよのひかりの てりわたるを この歌詞の「ほしのみにおいて」を「星の身において」=「占星術的な何か」だと思っていたら、「星のみ匂いて」だと知ったときの納得…

世界人権宣言71年

明日は国連による世界人権宣言から71年目の人権デー。これに先立ち、チベット、ウイグル、南モンゴル、香港の支援者などが合同で、12月7日に東京・浅草でピースマーチを行いました。 あいにくの空模様でしたが、土砂降りになることなく、無事にピースマーチ…

好きな食感:つるん

つるんとした食べ物が好きだ。 寒天入りのカップのヨーグルト、水羊羹、ババロア、杏仁豆腐、チョコレートパイ*1、カスタードプリン*2、各種ゼリー、寒天、ムース類などなど。 甘いものだけじゃない。赤ピーマンのムース、レバーのパテ*3、トマト寒天*4、煮…

冬コミ予定はコピー誌

夏コミで暗黒通信団から『クズ度で見る古典バレエ』を出しましたが、冬コミは神戸暗黒通信団からコピー誌を出す予定です。 これ↓はボツにした表紙案。ある意味、闘病モノですが、暗くはないです。タイトル・書影などはまた後日! https://twitter.com/kobe_a…

わたしには故郷がない

わたしには故郷がない。これは、生まれた国が地図上にもうないとかそういう話ではなく、ホームタウンといえる場所がない、という意味だ。 小さい頃のことを思うと、理想とされる町に住んでいたのだと思う。その町というか住宅街は日当たりのよい丘の上で、高…

【気になる言葉】足蹴り/ポーク/豚コレラ

十か月ぶりに戻ってまいりました、「気になる言葉」シリーズ。今回も複数セットでお送りします。 ◆足蹴り 足蹴にする、からの転用なのだろうか。しかし、蹴るのは足で行う以外にどこでできるのかというとを考えると、「朝の朝食」のような重複表現なのでは。…

アイヌ語における「上野」

もう先々月になってしまった北海道旅行、着いてみたらアイヌ推しのホテルでした。館内着から館内装飾、ギャラリーやら浴室名やら、阿寒湖のアイヌコタンが近いのもあってか、何やらかにやらアイヌモチーフが頻出。館内で前回の東京オリンピック時に二十歳だ…

読書妄想『こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと』

読書しているときに、本題とはたぶんあんまり関係ない寄り道的なエピソードに引っかかって、そこから妄想が始まることがよくある。えっ? 読書中だけじゃないだろうって? ええ、まあ、そうですね。 たとえば道を歩いていてふと見かけた進学塾のこの窓には、…

モエレ山で親指を挫く

北海道旅行の最終日、モエレ山に登った。モエレ山は札幌郊外のモエレ沼公園にある高さ52メートル、ほぼ左右対称、遠景からはなだらかでのどかに見える人工の山である。そう、遠景からは*1 しかし、このモエレ山、登り始めると途中からいきなり斜度が激しくな…

薄荷とアイヌと『動物のお医者さん』の地

アイヌ神謡集 (岩波文庫) 作者: 知里幸恵 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1978/08/16 メディア: 文庫 購入: 15人 クリック: 114回 この商品を含むブログ (61件) を見る 銀のしずく―知里幸恵遺稿 作者: 知里幸恵 出版社/メーカー: 草風館 発売日: 1997/02…

ビーツと乳液

◆玉ねぎ畑にビーツを思う 北海道に行って、空港から宿までのドライブ中に繰り返し見かけて興味深かったものがあります。それは、玉ねぎ畑。 といっても畑には何も生えておらず、収穫された玉ねぎの詰まったコンテナがときにランダムに、ときに固められて、と…

チミケップ湖

北海道旅行、人のいないところその③はチミケップ湖。ここは人がいないうえ、「キャンプ場でクマの目撃情報があります」という掲示にややビビりながら美しい湖(実際は川の一部)を堪能しました。 絵画のような、という陳腐な喩えしか出てこない風景 ところで…