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【緊急のお願い】不当な死刑執行の停止を!

■署名先を3つ追加し、FAX文面を英文・日本文併記に、また、繋がらないFAX番号を削除しました。


■Students for a Free Tibet Japanなどから転載しています:
ラサ市中級法院は8日、昨年3月の騒乱に関して放火の罪で起訴されていたチベット人4人に死刑判決を宣告しました。Phuntsok と Kangtsuk は、2年間の猶予(2年後に執行予定)となりましたが、残るLobsang Gyaltsen と Loyak は執行猶予なしで、ともに死の淵に立たされています。

今回の厳刑は、中国の統治に対して抗議の意思を示したチベット人への厳罰と見せしめとする中国政府のキャンペーンが急速に厳しさを増していることを示しています。
どうか死刑執行から彼らを救ってください!


■オンライン署名(英語)
http://actionnetwork.org/campaign/stoptheexecutions/

オンライン署名は5分でできます。

上から
Email:メールアドレス
First Name:ローマ字で名前
Last Name:姓
Address Line 1:住所(都道府県と市町村以下の部分)
Address Line 2:は飛ばして、
City:に都道府県と市町村
State/ Province:も飛ばして
ZIP/Postal Code:に郵便番号
Country:からJapanを選びます。

最後に(Send This Message)をクリックすると完了です。


■FAX

I am outraged to learn that the Chinese government has sentenced four Tibetans to death and one Tibetan to life imprisonment.

I understand that Lobsang Gyaltsen and Loyak have been sentenced to death without a reprieve, and I call for an immediate stay of execution and an independent inquiry into their cases.

I am gravely concerned for Tenzin Phuntsok and Kangtsuk who have also been sentenced to death with a two-year reprieve, and for Dawa Sangpo who has been sentenced to life imprisonment.

These individuals were denied their basic legal rights, and the trials were not conducted in accordance with international judicial standards.

The Chinese government has responded to last year's protests with extreme violence, and these harsh sentences are a blatant attempt to further intimidate Tibetans from speaking out against Chinese rule.

I call on the Chinese government to immediately halt these executions and reverse these unjust sentences.

I will be notifying my government representatives about this situation, and I will urge them to take strong action to condemn this travesty of justice.


中国政府が4人のチベット人に死刑を宣告したことを聞いて、私は大変な憤りを感じています。
私は、猶予なしの死刑判決を受けた洛桑堅才(Lobsang Gyaltsen) と落牙 (Loyak) について、即時の執行停止と各事件に関する独自の再調査とを求めます。
同時に、死刑まで2年間の猶予が与えられた旦増平措 (Tenzin Phuntsok) と剛組 (Kangtsuk)、終身刑を言い渡された达瓦桑布(達瓦桑布)(Dawa Sangpo) について、処遇を深く憂慮しています。これらの裁判は被告の当然の権利である司法上の防衛手段が全く与えられないまま秘密裏に行われ、彼らの基本的人権は否定され、各国の国際人権団体からも、非難の声が大きく上がっています。
昨年のラサでの騒乱に対して中国政府は極端な暴力で応じました。
これらの判決も中国政府の方針に異議を唱えるチベット人への見せしめを目的とした政治的作為は、明らかです。
中国政府がいますぐ執行を停止し、この不当判決を撤回するよう、日本政府代表は、断固とした処置を取るよう、日本政府に求めます。
また、北京総領事を通して、中国人民法院への即時介入と、同時に国際メディアの即時入国(チベット)を求める要求をお願いします。

署名と日付

宛先:
国司法部(法務省) (86) 10 8313 9051, 10 6529 2345


■対面と郵送でのWLFTによる署名アクション
We Love Free Tibet (WLFT) でも死刑判決の撤回とパンチェン・ラマ11世の解放を求める中国大使への署名アクションが始まりました。締め切りは4月24日(金)。こちらにもご参加ください。4月25日(土)にはこの件で東京・六本木でピースウォークも行われます。


死刑判決の撤回を求める要望書
http://www.sftjapan.org/local--files/nihongo:stoptheexecutions/wlft_stopexecutions.pdf


パンチェン・ラマの解放を求める要望書
http://www.sftjapan.org/local--files/nihongo:stoptheexecutions/wlft_panchenlama.pdf


なお、対面と郵送での署名集めということで、在日チベット人コミュニティー、SFTJ、,UPLink様、各種チベット関係勉強会、アースデー出展者などと連携をとっているとのことなので、今日からアップリンクで上映開始の映画『雪の下の炎』『風の馬』をご覧になる方、来週末にアースデイに寄られる方、チベットに関するセミナーに参加される方はそちらでの署名も可能かもしれません。


■日本政府・首相官邸、外務省メールフォーム
http://www32.atwiki.jp/freejapan/pages/48.html



■上記含むその他のインフォメーションはこちらで:
http://www.sftjapan.org/nihongo:stoptheexecutions
http://www.sftjapan.org/nihongo:stoptheexecutions#wlft
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41548196&comm_id=7228
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41574910&comment_id=7228

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自分で努力した結果ではなく、自由な生活、つまり、朝、仕事のために家を出て、夜、なにごともなく帰宅でき、家族も不当逮捕されている心配のない生活をしているわたしには、そうではないチベット人、つまり、自分のやったこととは関係なく不自由な世界に生まれ育った彼らのために、なにかをしなければならないと思っています。実質的にはこういうときにオンライン署名をするくらいしかできませんが、でもそれで不当に死の淵に立たされている彼らの命が、もし救えるならば…。


「署名なんかしたってなにも変わらないよ」と思うかも知れません。でも、わたしひとりが署名することが、チベット人の人権状況回復の役に立つ可能性が0.0001くらいでも、複数の方が協力してくださることで、なにもしないゼロよりは1に近づくと、わたしは思っています。


あなたの使っているネットが公安に観察されていて、なにかあれば適当な理由をつけて拘留される立場にないならば、つまり、自由に生活できているならば、どうか署名にご協力をお願いします。

『風の馬』@アップリンクファクトリー

物語映画とドキュメンタリー映画というのは、なぜか空気感が違う。風景をただ映していても、なにかが違うように感じられるのだ。


この映画、『風の馬』はドキュメンタリーではなく、フィクションとして作られている。が、冒頭のチベットの田舎の放牧風景の空気感は、フィクション映画の背景としてのそれではなく、記録されるべきドキュメンタリー映画の空気感で、まずそこにはっとさせられる。


そのようなことを思わせる映像で始まったこともあるのか、映画の物語はフィクションとして作られ、主役級の人物はプロの俳優や歌手が演じているのに、ドキュメンタリーのように生々しい。それはもちろん、脚本として書かれたこの「物語」が、チベットでいま現在も起きている事実をつなぎ合わせて作られたからにほかならない。このパンフレットでキャスト紹介を見ると、主役のチベット人歌手・ドルカを演じたダドゥンの身の上は、この映画で演じた役柄にかなり重なるということからも、そのことが推測される。


だから、この映画はフィクションであるけれども、ある意味フィクションの形をとったドキュメンタリーといってもいい内容と迫力に満ちている。政治的な問題から亡命する映画、というと『サウンド・オブ・ミュージック』が有名だけれども、『風の馬』は、ナチス支配がとうに終わったものとして安心して見ることのできる『サウンド・オブ〜』とは違って、現在進行形の中国共産党チベット抑圧をまざまざと突きつけられる、苦しい映画なのだ。


見ている間、「彼がその情報を漏らすのを一晩遅らせていたらあの証拠は…」とか「あの時、彼女が仮面を被って歌っていたら、もしかして…」とか、すでに定められ、書かれた物語に関して、さまざまな「もしも…」を考えてしまい、苦しかった。そして、こんな苦しい目に遭わずにすんでいる自分にできることを、できる範囲で引き続き考えていこうと思った。

『風の馬』トークイベント第1弾(モーリー・ロバートソン×福島香織)

『風の馬』を見たあと、アップリンクモーリー・ロバートソン産経新聞福島香織記者の対談を聞いて、i-morleyにひさびさに飛んで(去年、日本青年館に入りきれない人たちの熱気がすごかったチベットのためのデモのとき、日本青年館のなかのイベントの司会がモーリー・ロバートソン、っていうのはまどろっこしいな、モーリーで、そのときもこのサイトにアクセスしたけど、外側をつらっと眺めて終わってたのだ)、聞いた対談をまた聞いたりとかしている。チベットの件以外にも「上海における『萌え』のリサーチ」とか、空気感が懐かしいけど新しい。


モーリーのやってたラジオ「Across The View」は、社会人になってからの3年くらいずっと聴いてた。とにもかくにも、あれほど刺激的な時間はあのころ、そうはなかった。好きなテクノDJのクラブイベントとかぶるとかなり悩んだ覚えがある。だいたい金曜だったけど、終電でクラブから帰って息せききってラジオつけたなんて日もあった。


ラジオからスピンアウトしたイベントにも何回か行った。秋葉原、神宮前、池袋、あとどこだっけ? そこから何人か友だちができて、O美術館のオープニングで「粘菌の生活」なんてフィルムと講義を聞いたり、今はない2丁目のお店のオープニングで、ゲイもオネエもレズもノンケも入り混じってバカ騒ぎなんかもした。


とにかく、10年以上前の話だ。深夜3時までの番組をいつまでも聞いてることはできなくて、いつのまにか聞かなくなって、モーリーのやってた実験音楽的なものや数学の美の証明、なんてことからはもともと文系なこともあってか離れていた。けど、まさかチベットを通じてまたモーリーを知ることになるなんて、思いもしなかった。


あと、モーリーがハゲ始めてるっていうのも意外だった(笑) これは去年の日本青年館では遠すぎてわからなかったことだが。


ちなみに、アップリンクでの対談は、日本と欧米のジャーナリズムの中国報道についてのスタンスを、モーリーが天真爛漫に福島記者に聞きまくるという内容で、めちゃくちゃ面白かったけど、もっと聞きたかった! モーリーも言ってたけどi-morleyで第2部をやってほしいくらい。なお当日の様子はこちらで聞けます(タイトル「産経記者・福島香織氏との対談」:なぜか個々のエントリに直リンできずなので遡ってみてください)>http://i-morley.com/blog/