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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

香水壜

香水を新しくしても、いつも似たような香りになってしまうのを打破するためには、見かけで買う必要もあるな、と感じるのは、サンローランのベビードールを買ったせい。

去年、秋のはじめに、ラメ入りの独楽みたいな小さい四つのセットを買った。もちろん、見た目買い。中身は、今までつい選んでしまっていた、粉+果物系の甘さとはちがう香りだったけど、いきなりツボにはまった。

古臭くないのに、なんだか懐かしい… ああ、これはあれだ、紙せっけんとか、紙おしろいの香りに似てる、というかあれらを思い出させる「薄さ」を感じる香りだ。

そんな薄い印象の香りにもかかわらず、参ってた時期は、洗面台の上でころころしてる四つ子ちゃんたちが視界のすみに映り込んでても、つける気にならなかったのだから、不思議なものだ。まあ、それくらいわたしの根性が「薄い」のかもしれないが。

さいきんはまた、朝、金の擬宝珠みたいなふたを開けている。