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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

木更津キャッツアイ 5巻BOX [DVD]イノセンス』の予習としての『攻殻』、押井ワールド導入としての『パトレイバー』映画版1・2と引き換えるかのように借りた『木更津キャッツアイ』は、男の世界、っていうよりい男子の世界、それも青臭い、というか男子的にリリカルな部室の世界でした。なんかこういう自分が経験できなかった青春体験って、こういうふうに巧く見せられると、切ねー! って感じでごろごろ床を転がりたくなります。

ミッチーこと及川光博目当てで買った、同じ脚本家の『マンハッタンラブストーリー』も面白切ない話だったけど、どっちがより切ないかといえば、『木更津』だなあ。『マンハッタン』は自分と同年代の男女中心のラブストーリーで、まあありえない展開だけど、絶対経験・追体験不可能な世界ではないけど、『木更津』は! 

いまだに自分がルールを知らない野球なるものに賭けていた学生時代を、二十歳すぎても引き摺ってる男子どもの世界、しかも地元でヘタすりゃ親の代も兄弟みたいに育った関係なんて、ぜったい入り込めない。入り込めないのに、見てると感じ入っちゃう。でもずっぽりははまれない。そこがもどかしくて切なくて、そしてうらやましい。

ふだん、TV番組を見ない生活で、このDVDもわりと集中して見たわけだけど、本放送で見てたら、次の回まで気が気じゃないほどやきもき切なかっただろうなあ。