読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

SFティールーム

ベーコンエッグとフルーツトマト載せサラダを食べて、選挙に行ってとろたんラーメンを食べ、ケーキがふたつつくケーキセットを、カボチャのムースとミニパリブレストのいちじくと夕張メロン挟み込みと、ハッピーメロンというハーブティーで食べ、ばんごはんはさんまの蒲焼きのせ五穀ごはんに温野菜。

ところで何度か行っているこの、ケーキがふたつつくケーキセットのティールームは、わたしにとってはとってもSF的。

天井が高ーいガラス張りの窓からは、交差点に面したいくつかのビルのいくつものTV画面。夕方になればたくさんのネオンが空と地上の境界をぼかしてしまう。ここからは、日常の風景が『ブレードランナー』のワカモトの広告流れる街角に様変わりしてしまうのだ。

そんな景色を見ながら食べたこの日のケーキは、SF的とは言わないまでも、まさに今、求められる味にリニューアルされた定番メニュー。

カボチャのムースは、柔らかさと甘さが、これ以上淡くしたらお菓子として成立しないぎりぎりのところで作られている。連れは「入院しててこんな流動食が出たらうれしいかも」という感想。

ミニパリブレストは、いちじくと夕張メロンという季節の果物が挟んであるだけじゃなく、シュー皮の下部分のモカクリームにはラムレーズンが忍ばせてあって、おフランスなモカというより、ジャマイカンなモカクリームになっていた。それが水気の多い果物と相俟って、ものすごく南国的。こんなパリブレストははじめて!

単に、眺めとケーキの個数はもちろんだけど、定番のようでいてどこか必ずあたらしい試みを忍ばせているここのケーキセットは、やっぱりときどき無性に味わいたくなるのです。