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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

父と食闘2・缶詰みかんのシロップ

父は、「子どもに積極的に食べさせたくないもの」をわたしが食べていると、ホラ話でもってその食べ物への興味を無くさせようとしていた節がある。と、いうわけで、ふたつめは、わたしが人体標本図鑑を好んで開いていたころの話を。

たしか、小学一年生のころの夏だった。なんの拍子か、みかんの缶詰をまるまる一缶、ひとりで食べるという幸福に浸っていた。

ところで、缶詰みかんというと、今はまったくそんな気は起きないが、そのころは食べ終わったあとのシロップを飲み干さないと気が済まなかった。そこで、その日も残ったシロップをちびちび(子どもだからね!)飲んでいたところ、そこに父が来て、言った。

「知ってる? 缶詰のみかんって薄皮とるのに、外側から2番目の皮で、薄い皮を溶かす性質がある薬品に漬けるんだよ」

ふうん、と思っていると、父は続けた。

「それでね、その薬品は、シロップにも含まれてるの。だから、シロップを飲んでると、Mmcの頭の中の薄皮も溶けちゃうかもね」

前述したが、そのころのわたしのマイブームは、人体標本図鑑を眺めることであった。そして、幸か不幸かすでに活字中毒だったわたしは、大脳新皮質というものの存在も、すでに知っていた。

わたしがすでにそのような知識を得ていることを、父が知っていたかは定かではないが、缶詰みかんのシロップも、そういえばいつ、飲む気がしなくなったかといえば、このころのような気がする。

ごはんとか

ばんごはん
・にくまん
こんにゃくゼリー
・シナモンコーヒーミルク
・紅玉×1
・カラメルショコラ×2
http://www.morinaga.co.jp/newprod/2004-08/prod12.html