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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

寒鯖の一夜干し

庭園見物のあと、ビルマ料理を食べに行く乙女たちを尻目に独り家路に着いたのは、郷愁にひたりたいという気持ちのほかに、夕餉に寒鯖の一夜干しを焼く! という断固たる目的があったせいもある。

かなり大き目の半身、3-4人家族のおかずになりそうなそれを、四つほどにスライスして焼いて行く。換気扇なぞ回したくないくらいの芳香に巻かれ、ちょっとトリップ状態。その気分のまま大根をおろし、水気を絞り、皮の焦げ目さえ美味な一切れを、炊き立てのごはんで食す。大根の辛味と交じり合う脂の甘味がたまらない。

…秋刀魚より鯖のほうが好きかもしれない。〆鯖も大好物だしね。