緩和物件
そんな状態を緩和するのはやっぱり、人と猫と本。そんなわけで、週末は連れが買ってきてくれたマンガとマンガ関係の本を次々読んでいた。土曜にようやく古書で買った『さくらん』も。
わたしは職場の人間関係ではどうも食指が伸びないのだが、恋と仕事が緊密な関係にならざるを得ないロマンチック・バレエ界の人々は、実際のところどうしているのだろう。ちなみに職場に色恋を持ち込む気分にならないのは、仕事場では仕事だけでたくさん! ということと、仕事相手としては尊重できる相手が恋の相手になると、職域の面でも色あせて見えてしまうのではというブレーキのためだと思う。
ともあれ、この短編集はどれも恋も仕事も幸せな結末のものばかりで、とても安心できる読後感。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1991/04/01
- メディア: コミック
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とてもなつかしい人の、わたしが知っているより年若い顔を見る。そして、そうそう、かがみあきらのあの才能が失われたのを惜しいと思ったのは言葉で表すとこういうことだった、と大塚英志の文を読んで思う。たしかに彼の仕事には、小沢健二の『犬は吠えるがキャラバンは進む』のように、すべてが内包されていたのだ。
comic新現実―大塚英志プロデュース (Vol.1) (単行本コミックス)
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/09/22
- メディア: コミック
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ロボのデザインがものすごーくアシモフ風味に見えて、個人的にうれしい。それにしても相変わらず次巻への引きが巧い。『MONSTER』のときみたいに、またどきどきする時間がはじまった。
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09/30
- メディア: ペーパーバック
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子どもが今のようには扱われない時代でも、とくに子どもとしての特異性が考慮されない世界での大人の女への嫌悪と、それへの不器用な対峙の過程がいじらしい。
- 作者: 安野モヨコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/11/05
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