『ビッグ・フィッシュ』
今日も目黒シネマだったんだけど、そんな泣き通しにはならなかった。ウォータープルーフながら、マスカラ控えめにして覚悟してたんだけど。
でもいい映画だったよ。今リバイバルでかかってる、同じティム・バートン監督の『ナイトメア・ビフォァ・クリスマス』をわたしの中では超えた。テリー・ギリアムの『バロン』に並ぶ、ホラと真実の映画。
ホラ吹きで愛し合ってる親とか、和解できてない父と息子とかは、わたしにはリアル過ぎちゃって、将来、わたしたちきょうだいは、こういうふうに親と向き合えるだろうか、ということのモデル・ケースとして見てしまった気がする。
それにしてもこんなふうに、死ぬときに遺していく相手を楽にさせ、自分をも楽しませるなんて死に方は、父が息子に語らせた最期に負けず劣らず、「あっと驚くような」死に方だよなあ。