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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『停電の夜に』

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)
この単行本版の表紙のスパイスボックスのように、苦かったり辛かったりくしゃみしそうになる、人間関係の裏に近い側面がしっとりと語られていく短編集。
衝撃度が高いのは表題作だけど、感慨があとをひくのはラストを飾る「三度目で最後の大陸」。読み終える少し前から、頭のなかで『天使たちのシーン』がプレイされはじめる感じ、と言ったら伝わるだろうか。