読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

リアルワールドへ

佳きかな☆

朝起きて最初に接したニュースにびっくり。めでたいですね。状況からすると皇室典範的には恋愛結婚の部類なので、女官長とかが「お育て申し上げたのに…」とかぐちぐちこぼしてたりするのだろうか、とか妄想してみたり。

それにしても、自分でお相手を見つけるには、わたしたちには考えられないようないろんな縛りがある生活だろうに、皇室を深奥部から拓くとは、さすがプリンセス! 

http://www.asahi.com/national/update/1114/003.html

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041114AT1G1302J13112004.html

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041114k0000e040001000c.html

戦後民主主義教育の子として、やや左寄りの愛国主義者なわたしがプリンセス・サーヤに思い入れがあるのは、祖父がご進講申し上げていたということと、同い年というただそれだけが理由。小学校のときには、なぜか「サーヤは『花とゆめ』の、それもとくに『パタリロ』と『スケバン刑事』が好きらしい」とかいう親近感わくうわさもあったなあ。

ところで、今回のニュースで思い出したのは、ビアトリクス・ポターの『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし (ピーターラビットの絵本 21)』。これは、39歳のときに親の反対を押し切って婚約した相手に急死されたポターが、47歳にして、厳しい生家の縛りからようやく逃れて結婚した年に出版された物語。

ユーモラスなおはなしの筋からは、彼女自身の生活の経緯が透けて見える。とくに、ラストでのぶたのカップルが手に手を取り合って逃げ出すシーンでは、ぶたたちも、自分も、「リアルワールドへ!」という思いが込められているようで、幸せな気分になる。

プリンセス・サーヤも、ご結婚で戸籍ができ、皇籍を(かたちだけとはいえ)離れることで、その出自により期待されていたファンタジーとは別のリアルに踏み出されるのだろう。