読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

通常、わたしは夢というものをほとんど見ない。正しくは起きてから覚えている夢がない、ということなのだろうが、夢を見るとなると、それは体調の悪い時に限っている。で、さいきん、風邪で寝込んでいたときには、一晩の睡眠の中で、あきらかに違う話を2つ、他人がチャンネルをぱちぱち変えるがごとく交互に見たのだが、2つともに共通しているのは「妹」と「青髭」であった。

1つめ:

夢の中の「わたし」は現実のわたしではない人物(というシチュエーションの夢はたいへん珍しい。はじめてかもしれない)。間に野原のような庭を挟んだ離れに住む、8歳くらい年上の男性と付き合っているのだが、その離れでの行為を男性の妹に見られているらしい。

男性は母により性的虐待を受け、エレクトしない、という意味で性的不能。妹は男性の二度目の母の娘で、半分だけ血が繋がっている。そして、「わたし」と男性は出会い系で知り合い、男性が性的不能を克服するまでの付き合いとかいうことになっている。

夢の中の世界はとにかく、陰鬱。ずっとどんより曇っている。男性の住む離れは、内部が木造のスイスシャレーのような作り。天気と相俟って、陰影礼賛な光景。男性も暗いというか、ちょっと青髭チック。

2つめ:

夢の中で「わたし」はほとんど傍観者。こっちの夢でも現実のわたしではない。なぜか巨大な長さは1キロほど、直径は5メートルほどの、ミサイルのようなロケットのようなものが埋まっている上に、青髭のような性質の男性が建てた家にいて、突然そのミサイルが地面から顔を出し、家が崩れてどうも死んでしまうらしい。

そこに、そのような事故が起こることを前提で住まわされた、ということを、なぜか「わたし」の前夫の妹が調べに来て、なにやらヒステリックに青髭氏に食ってかかっている。風景や人物は、アゼルバイジャンとかそんな感じ。登場人物はみな日本人ではない。ちょっとロマっぽい感じ。


あと、別の晩には、修道院みたいなとこで聖歌を歌うとかいうことになっていたのが、いつのまにかサバトっぽいことに巻き込まれている夢、というのも見た。悪魔かなにかに悪魔的に酷い目に合わされてるひとを、自分も似たり寄ったりの目に合いそうな場所から見ているのに、なんだか落ち着いた心持ちにて観察している、という夢。