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そんなのってアリ?

ちょっと生々しい話を。子宮頚がんの細胞診のついでに「せっかくこうして婦人科にいらっしゃったわけですし」と言われて子宮検診をしてみました。


わたしは初潮のときから今にいたるまで、生理痛が重いたちです。最近はよく効く鎮痛剤とハーブのおかげで少し軽くなってきましたが、一日つぶれるのは変わらず。一日のうち、熱せられた髪の毛くらいの長い針でおなかのなかを突き刺されつづけるような痛みで8時間のた打ち回っているか、焼いた石をおなかにつめこまれているかのような痛みによる3時間の脂汗に5時間の貧血による昏倒のマーブルミックスがあるかどうか、くらいの違いです。


そこまで痛いので、過去にはもちろん子宮関連の病気が心配になったこともあり、何回か子宮検診をしたこともあります。というか思い起こしてみるとこの十年間は、二年に一回は診てもらっている計算ですね。


そのうち一回などは、外出中に痛みでどうにもならなくなり、路面電車の駅で降りるやいなやリバース、昏倒。驚いた駅員さんに駅舎に収容され救急車を呼んでもらい、病院直行で検査をしたのに、なにもなかった、という体たらく。「コイツおおげさに痛がっているだけなんじゃないか?」と疑われていたらいやだなあと思いつつ、強烈に効く座薬タイプの痛み止めを入れられて、終了。


そんなこともあり、「あんなに痛いのに原因がなにもないなんて、納得できない!=治しようがないなんて、どうすりゃいいのよ!」というのが、毎回の子宮検診の結果を聞いての感想、というか憤りでした。もちろんなにかあったらあったで手術とそれに伴うホルモンの変化でさらにいろいろ大変であろうとは思うのだけど、「悪いところを取る!」という心理的なすっきり感が生理痛の緩和とともにもたらされるのではないか? などと思い描いたりするわけです。


そして今回。やはりなにもありませんでした。ていうか、モノクロの中継画面で内視鏡による映像を自分も見ながらの検診で、子宮内膜の異常も左右の卵巣の腫れもなにもなく「健康」という診断結果に(子宮頚がんは細胞診なので結果が判明するのに少し時間がかかりますが)。そして、お医者さんからの衝撃の宣告。


「えーっとですねえ、申し上げにくいんですが、生理痛がひどい方というのには二種類ありまして、ひとつが子宮内膜症ですとか、なんらかの原因がある方、もうひとつがそういった原因がないけど痛い、つまり、痛いから痛い、という方なんですね。Mmcさんの場合はこの、痛いから痛い、というタイプですね」


そうですか、わたしの生理痛は痛いから痛い=原因がないのが原因ですか。しかたない、それなら引き続きエイリアンの卵みたいな緑色のカプセルの市販の鎮痛剤と、ハーブでしのいでいきますよ。


問題はハーブはともかく(いざとなれば漢方薬とかもありそうだし)、鎮痛剤です。大学を卒業してしばらくして、大鵬製薬から出ていた、生薬系と書いてあるのにものすごく効くペレタックという鎮痛剤(学生時代、やはり生理痛のひどい友人に一包渡したら「ヤバいくらい効くよこの薬…」と言われたくらい)が店頭から消えてしまったということがあり、今定期的に買っているこの薬が消えたら、また鎮痛剤ジプシーになるのかなあとちょっと心配。