『舞妓 Haaaan!!!』
この伏線がこうなるんだろうな〜ということがその通り決まってもつまらなくないという、古き良きウェルメイド映画の伝統を踏まえつつ、現代的にファンタジックなところは、実際はありえないけど乙女の夢的に誇張された舞妓さんたちの着物のように素晴らしい!
植木等ファンとしては、彼の登場シーンでアノ歌が三味線で流れているという細かいワザがうれしかった。そのほかにも、冒頭の編集、配役、音楽、そして着物の八掛にまで、そんな細かいワザがちりばめられていて、DVDで後日じっくりと観察したい気分です。
最後に駒富士さんが御茶屋の女主人に、下足番が阿部サダヲに収まっているところは、あまりにも夢物語すぎるかな(個人的には『紅の豚』のラストシーンくらいにぼかしてあるのが好み)。もっとも、そこも含めてのファンタジーとも言えますが。