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小林愛実と和久井冬麦

さいきん、ふと気づいたらYoutube小林愛実ちゃんの演奏動画がすごく増えていました。以前は4〜5本しか上がっていなかったので、ほくほくして次々再生しています。ちなみにここで言う小林愛実ちゃんというのは小学4年生で全日本学生コンクール全国大会第1位、9歳でカーネギーホールデビューという履歴を持つ12歳の天才少女ピアニストのこと*1。しばらく前から注目していたのですが、去年の秋に公式ブログ*2の更新が止まってしまい、待てど暮らせどCDも出ないし、どうしたものか、と思っていたのですが、今年2月にロシアで演奏したりと順調に活躍中のようです。



さて、愛実ちゃんの演奏動画が増えたのは、「愛実ちゃんはわたしの娘でも、ましてや生徒でもなく、わたしは単に彼女のスポンサーの一人です」とおっしゃるパリ在住のpatrickさん(65歳)*3のおかげでした。ありがたいことです。


patrickさんに感謝しつつ3歳時点やそれより前と推測される愛実ちゃんの動画を見て「3歳まではテクニックすごいねーって感じだけど4歳でいきなり表現力が凄くなっとる、なにが起こったのか?」などと驚嘆していたら、関連動画に「和久井冬麦 − 12才の "天才ピアニスト"(1)」という動画が。12歳といったら小林愛実ちゃんと同い年ではないですか*4



こちらは映画『神童』で吹き替え演奏(手も出演)しているとのこと。5歳からウィーン留学中ということで、愛実ちゃんよりも英才教育の色が強いですね。ただ、ちょっと左手と右手のバランスに疑問が… 動画中の5歳時の時も、スタジオ演奏中も、左手のストロークが右手にくらべてどうも弱い気がするのです。最初はスタジオのピアノが乾燥しているせいで低音部にひずみがでているのかと思ったのですが。


ところで、ふと思ったのですが、ちょっとこの二人って北島マヤ姫川亜弓に似ていませんか(っていいかげん天才少女を見ると「マヤ…!」と思ってしまうのをどうにかしたい…)。幼少からドイツ留学していて日独英のトロリンガルな冬麦ちゃんとは違って、愛実ちゃんは去年までは地元の小学校で方言丸出しで*5暮らしていたのが最近都内に越してきたわけで、そしてなんといっても愛実ちゃんの技術力の高さに裏打ちされた表現力の豊かさと、演奏中の完全に入っちゃってる表情と、演奏後のフツーさの混在が、わたしにマヤを思わせるのです。