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8・24「チベットを返せ!-Tibet for Tibetans-サイレントマーチ」@恵比寿〜渋谷


8/24夕方からの「チベットを返せ!-Tibet for Tibetans-サイレントマーチ」*1は、雨にもかかわらず、200〜250人くらい集まったのはよかったけれど、街に人が少なかったのが少し残念。人通りの少なさ+雨降りで、パンフレットを配られるスタッフもずいぶん苦労されていました。


恵比寿駅から程近い恵比寿公園を出発した今回のデモ*2は、葬列を模したものだったのですが、大きなチベット国旗の後ろに犠牲者の名前(と何枚かは死因)入り顔写真、その後ろに棺桶、行方不明者の写真、そして生々しいチベット人死傷者の血まみれの虐殺証拠写真を掲げての粛々とした行進でした。


静かにお経を唱えるほかはただ黙って歩いていると、自分の掲げている行方不明者の尼僧やその家族や友達はどう思っているのだろう、前の人が掲げている若くして亡くなった若者は… とか、また雨の冷たさに、ヒマラヤを必死に越えて亡命した人たちは、といろいろなことを考えてしまいます。そう、まるでほんとうにお通夜やお葬式のときに考えるように。


これまで参加したデモの時のように言葉でチベットの状況を訴える、ということのないデモでしたが、渋谷駅近くになってビルの二階のカフェの窓際席の男性が、チベット国旗のシールかカードのようなものを窓越しにかかげてくれたり、また列の離れた位置で参加していた家族の話では、沿道でパンフレットを渡された通行人の女性が途中参加して犠牲者の写真を持ってくれたりしたそうで、なにかが変わってきたという気配を感じています。


お天気は当初の天気予報が雨のち曇りだったので、そんなに降らないだろうと思っていたのですが、むしろ終点に近づくにつれ雨がひどくなり、途中から傘をさしてはいたものの、写真を掲げていた右手の袖がぐっしょり。絞れるくらいに濡れていました。終着地の宮下公園では、本来は集会をしてはいけないところを解散場所の許可をいただいたとのことで、9/21にある渋谷のエイジアである「Peace Concert HEART of TIBET」*3のお知らせなどがアナウンスされ、「Free Tibet」を何回か声を挙げて解散。黙ったままのデモのあとのせいか、これさえ口に出来ないチベット本土の人たちと、これを口にしただけで殺された人たちを思うと、目の前にある棺桶が空だとはわかっていても、なんともいいようのない気持ちがこみ上げてきます。


なお、今回もTBSが取材に来ていて以下のように報道されました。


今まで報道されると必ずといっていいほど少なく計上されていたデモの人数が、このニュースでは「250人以上」と正確で、ここでもなにかが変わりつつあるんじゃないか、という手応えを感じています。なにしろ、本番はこれからなのですし。


しかし、かなりしっかりと雨に濡れてしまったせいか当然のように風邪っぴきです… 9/21にまでには復調せねば!