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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『tiny shoes』展、ふたたび

仕事帰りに寄ってじっくり見る。ちなみにこのとき纏足の少女たちが何人いるのか数えてみました、結果は前回の『tiny shoes』展の記に書きましたが、107人! 


で、その中でも特に大量の少女たちが犇いているのが、いろんな凧をあげている35人の少女たちの一枚と、竹林で少女たちだけでかくれんぼでもしているのか21人が竹の周りを跳ね回っている一枚。


みんなたのしげに頬を寄せたりたわむれたりしているけれど、そのうちみんな離れ離れに、男の人に連れられていってしまうのにな、いつまでもずっと、このままではいられないのに… と、写真でもないのに描かれている少女たちの境涯に思いをはせてしまいます。


横長なのもあるけれど、この2枚、ふさわしい本の見返しに使われているのを見てみたい! 昨今、大量生産ながらも所有する喜びを満たすような書籍って、あまり巡りあっていないので(除くエドワード・ゴーリー×柴田元幸。昨今どころじゃない昔のものでは『フローラ逍遥』*1)、もし、この作品たちがそんな風に使われていたら、著者の名前もろくろく確かめずに不見転で買ってしまうかも。

*1:http://www.amazon.co.jp/dp/4582512143http://lapis.blog.so-net.ne.jp/2006-11-19 あらいつのまにか、あの美しいハードカバー版は絶版になっていたのですね。残念。