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ガザからのメール転載(続報)

「ガザ攻撃中止を」井上ひさしさんらが緊急アピール
http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY200901040112.html


このニュースの詳しい内容を以下に転載します。


また、そのあとに「なぜイスラエルはこんな大攻撃ができるのか?」ということについてよくわかる番組へのリンク、ガザからのメール続報を張っています。



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世界平和アピール七人委員会は、本日、下記のアピールを発表しました。
緊急を要するため、FAX及びネットで全世界に発信しました。

転送転載歓迎です。
http://worldpeace7.jp

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WP7 No.97J


イスラエルによるガザへの攻撃の中止を求める緊急アピール


2009年1月4日
世界平和アピール七人委員会
委員 武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野
井上ひさし 池田香代子 小沼通二 池内了


世界平和アピール七人委員会は、イスラエルが1967年から2005年まで占領を続け、今日まで18ヵ月にわたり封鎖してきたガザ地区に対して、昨年12月27日から続けている空爆、さらに1月3日に開始した地上戦展開の事態を深く憂慮し、以下のとおり緊急に呼びかけます。


1 私たちは、イスラエルに対し、ガザ攻撃をただちに停止することを求めます。きわめて人口密度の高いガザ地区への攻撃が、150万人の民間人を巻き添えにしていることは明らかです。行政・文化教育・宗教施設や民家の破壊もさることながら、民間病院にも被害を与えていることは、ジュネーヴ条約に違反しています(注1)。
 さらにイスラエルの政府と軍に、国連の「占領地における人権に関する特別報告者」リチャード・フォーク氏のガザ地区への立ち入りを認めること、ジャーナリストが同地区に入ることへの制限を撤廃すること、彼らの安全を保証することを求めます(注2)。
 また、イスラエルの政府と軍に、負傷者の搬出・治療と避難を希望する市民の地区外への安全な脱出をただちに保証することを求めます。


2 私たちは、ハマス地方政府にも報復の悪循環を断つよう求めます。また、ガザ地区の市民に共感を寄せるすべての近隣諸国の政府と市民にも、一刻も早い停戦を可能にするために自制を求めます。


3 私たちは、国連と各国政府が、ガザ地区における市民の窮状を深刻に受け止め、現在の惨状に対し、無条件での停戦を求め、事態の解決に向けてただちに人道的立場に立った紛争解決の仲介の労をとることを求めます。国連をはじめとする国際社会は、これまでもガザ地区における市民生活の支援に努めてきました。このたびの人道危機については、国連人道問題調整事務所や市民団体などが重大な関心を寄せています(注3)。私たちは、国連と各国政府に、目下の壊滅的な市民生活への支援をいっそう強化することを求めます。


4 私たちは、日本がこれまで繰り返しパレスチナに行なってきた緊急人道援助を評価します。日本政府は、これにとどまらず、本年より安全保障理事会非常任理事国に就任したことを重く受け止め、フランス政府が具体的提案を行ったように、日本国憲法にのっとり、和平に向けて積極的かつ具体的な尽力を行なうよう求めます(注4)。さらに、日本の税金によるODAによって建設されたガザ地区の施設が破壊されている可能性が大きいため、日本政府が状況を調査する権利を行使し、結果を公表することを要望します。被害が把握できた場合には、イスラエル政府に対して抗議すべきです。


5 私たちは、世界のすべての市民に、平和への意志をさまざまなかたちで表明するよう呼びかけます。



注1 「文民病院は、いかなる場合にも、攻撃してはならず、常に紛争当事国の尊重及び保護を受けるものとする。」(第4ジュネーヴ条約第18条 1949年)


注2 2008年12月15日、ガザ地区を訪問しようとしていた国連特別報告者リチャード・フォーク氏は、空港に20時間留め置かれたうえでジュネーヴに強制送還された。同氏は、ハマスガザ地区を実効支配して以来、イスラエルが住民の最低の生活条件を無視してガザを封鎖していることは「人類に対する罪」の疑いがあるとして、調査のために立ち入ることを求めていた。


注3 国連人道問題調整事務所被占領パレスチナ地区オフィスは、連日のようにガザの深刻な状況を具体的かつ詳細に発信している。参照:Gaza Humanitarian Situation Report 
http://www.ochaopt.org


注4 「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」(日本国憲法前文より)



連絡先: 小沼通二(委員・事務局長)
247-0014 横浜市栄区公田町200-9
ファクス:045-891-8386
メール: mkonuma254@m4.dion.ne.jp
URL: http://worldpeace7.jp


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この番組では、ハマースの前に「ガザを実効支配しているイスラム原理主義組織」などという枕詞をつけないで、きちんと討論しています。


どうして、イスラエルはこんな大攻撃ができるのか?
ーー歴代の米政権が、全面的支持をイスラエルに与えてきたから、安心してパレスチナを攻撃することができるのだ。


など、知りたいことが、本当によくわかり、納得がいくものばかりです。


ガザ在住の女性が、「ガザには家族を殺されていない家は一軒もない。家を壊されても、家族が殺されても、ガザで生きていく」と言っています。


とにかく、映像(字幕つき)を見てください。
こんな悲惨な状況なのに、彼らの話があまりにもまともなので、感銘を受けます。


ーーーAMLから転載ーーーーーーーーーーーーーーーー


NYの独立放送局デモクラシー・ナウ!で12月29日に放送された、イスラエルのガザ攻撃をめぐるディスカッションを字幕つきでストリーミングしました。現地の映像も入っています、ぜひご覧ください

http://democracynow.jp/subomov/20081229-1

全部で46分の番組のうち36分しかできていませんが、次々に事態が進展するのでできるところまででアップすることにしました。


ゲストは、ガザ地区からガザ市のムーサ・エルハッダートと、ラファのフィダ・キシュタの2人、西岸地区のラマラからは独立系議員で大統領候補として出馬したこともあるムスタファ・バルグーティ、イスラエルからはテルアビブ在住のハアレツ紙記者ギデオン・レビ、米国からはエレクトリック・インティファーダ挙動設立者のアリ・アブニマーと、さまざまな立場からの現状分析が聞けます。



*ムーサ・エルハッダート(Dr. Moussa El-Haddad) ガザ市在住の元外科医 有名ブロガーのライラ・エルハッダート‘Raising Yousef’の父


*フィーダ・キシュタ(Fida Qishta) ジャーナリスト、国際連帯運動(IMS)のガザ地区世話人


*ムスタファ・バルグーティ(Dr. Mustafa Barghouti)ラマラ在住のパレスチナ立法評議会議員、ファタハに対抗する民主派の政治家


*ギデオン・レビ(Gideon Levy) イスラエルのハアレツ紙の記者


*アリー・アブニマー(Ali Abunimah)米国在住 エレクトロニックインティファーダThe Electronic Intifadaの共同創設者。 One Country: A Bold Proposal to End the Israeli-Palestinian Impasse (『一国家解決 出口のないイスラエル=パレスチナ紛争を終結させる大胆な提案』)の著者。29日のガーディアン紙に‘We Have No Words Left’ を寄稿



ーーーここまで転載ーーーーーーーーーーーーーーー


京都の岡です。
地上戦が始まったガザからアブデルワーヘド教授のメール、転送します。


**** 転載・転送歓迎 ****

★緊急に!

2009年1月4日 13:12(現地時間)


毎分、爆発音が聞こえる。1回あるいは2回、3回のこともある。
この状態がここ15時間以上続いている。戦車、大砲、戦艦。
UNRWA職員のフサイン・オーダ・アル=アイディ(58歳)が
戦闘のまっただ中に釘付け状態にされている。イスラエル
戦車複数が彼の自宅の周りを直径1キロ以上の円を描くように
動いている。彼は昨晩、10時半、砲撃を受けた。家族5人が重傷
を負っている。だが、イスラエルの戦車以外、誰も彼に近づけない。
彼の家には電気も水も食糧もない。彼の家族たち、母親と彼の
二人の兄弟の家族が一部屋にすし詰めになっている。20人以上
だ。フセインを緊急に援けなければ、そして怪我人を避難させなければ。


アブデルワーヘド
ガザ・アル=アズハル大学
教養・人文学部 英語学科教授


ーーここまで転載ーーーーーーーーー