読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

ガザからのメール転載(その9)

ガザ市付近で1日に3時間、軍事活動を停止することを計画しているというイスラエルは、現在7,000人弱の軍人を投入しているそうですが、今後さらに数万人単位(!)で予備役を徴用する計画があるそうで、実戦に慣れていない予備役の統率に備えてか、全軍人から携帯電話を没収して情報漏洩を防いでいるとのこと。06年の第2次レバノン戦争ではなかったことです。


そういえばイスラエルは第2次レバノン戦争の時もクラスター爆弾を使用して非難されていたのに、今回また使いましたね。白燐弾も使っているようです。また、劣化ウラン弾を使っているとのうわさもあります。これらは一瞬にしてひとおもいに殺人する類の武器というよりも、非人道的なこと極まりない武器です。それぞれをご存知ない方はぐぐってみてください。


以下はガザからのメール続報です。メールのあとに今週末に全国各地である「イスラエルのガザ攻撃侵攻を中止せよ」行動・集会の情報を載せています。東京は明日8日の木曜と、10日の土曜の情報があります。

                                                                              • -

京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授のメール、その25〜29、以下にお送りします。
25〜28は、まもなく、TUP−Bulletin速報で配信されます。


転送・転載歓迎
********************

Subject: 空襲下ガザからの報告(8)――アブデルワーヘド教授

◎なお続く地上攻撃  自家発電で命がけで世界に発信される現地の声
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
世界各地で抗議の声が上がっています。その訴えが聞き届けられて、停戦が実現するまで、あと、どれだけの爆撃と破壊と死の知らせを私たちは受け取るのでしょうか。


ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【メール その25】
日時:2009年1月5日(月)18:31
件名:2009年1月5日午後6時半


今日、シファー病院の発表によれば、16人の子どもと7人の女性を含む39人の民間人が亡くなった!公式発表の死者数は540人以上にふくれあがり、加えて負傷者は2600人!
人々の健康をめぐる状態は耐えがたく、酸鼻をきわめる。市民は逃げ場を失い右往左往している!ガザ市内のシュジャイヤ(人口がとくに過密な地区だ)で、妊娠中の女性が4人の娘とともに砲撃で死んだ。
私の子どもたちは、隣の建物が狙い撃ちされてから、ますます緊張と不安を募らせている。私は努めて子どもたちに話しかけ、できるだけ落ち着かせようとしている。しかし、実際は、航空機、ヘリコプター、無人飛行機が大砲や戦車の砲撃に加わって、私たちは緊張を解いたり
和らげたりする暇もないのだ!


【メール その26】
日時:2009年1月5日(月)19:00
件名:ガザ 2009年1月5日


2009年1月5日午後6時。
地上攻撃の今日、イスラエルの戦車部隊はさらに多くの土地を制圧した。
イスラエルの航空機はガザ地区の30の攻撃目標を空襲した。気がかりなのは、ゼイトゥーン地区の東部であれ他のどこであれ、自宅にとどまることのできない市民たちのことだ。ゼイトゥーンは農業地帯で住んでいるのは農民たちだ。
彼らのうち何百人かは、ゼイトゥーン地区のなかで人口が密集した住宅地の奥に避難することができた。


多くの民間人が、ガザ市の境界地域に対する爆撃で死んだ。
電気と水が、ガザの人間すべてにとって依然、主要な問題となっている。
発電機はまだ動くので、私はこれらのメッセージを大急ぎで書くことができる!
携帯は麻痺し、地上電話はつながらなかったり、聞き取れなかったりすることもあるが、はっきりと聞こえることもある! 数分前、すぐ近くが空襲された。
どこだか特定できないが、恐怖におののいた。近所の建物に着弾したのだ!
ほんの3軒向こうの建物だ。犠牲者もいる!


イスラエルの航空機が照明弾を投下している。あるいは、なにか軍事目的のための光なのかもしれない。イスラエルは何度か、アル=アクサー衛星放送を妨害して、反ハマースの内容を放送した。また戻ります、そうできるなら!


【メールその27】
日時:2009年1月5日(月)20:13
件名: なし


次から次へとF16による空襲が今。


【メール その28】
日時:2009年1月6日(火)13:36
件名:ガザ 1月6日12:30


昨晩、空襲はますます激しさを増した:30回以上にわたり、ビーチ難民キャンプ東部にある保健センターをはじめ、さまざまな地点が空襲の標的になった。4階建ての建物が1軒、F16に爆撃され、完全に破壊された。何百人もの人々が次々に、戦闘地帯となっている市の郊外
から命からがら脱出した。彼らは市内に住む親戚を頼ったり、UNRWAの学校に避難している。


フセイン・アル=アイディと家族(女たちと子どもたち)はいまだに、水も食糧も電話その他いかなる生命線となる設備もないまま、一部屋に閉じ込められたまま動くことができないでいる。家族のうち5人が何かの爆弾の破片で負傷している。アミラ・ハス記者が、イスラエルヘブライ語・英語の日刊紙ハアレツで昨日、それを記事にし、今日、内容が更新された!


一方、人権のための医師団が介入して、身動きできないアル=アイディの家族のもとにたどりつけるよう調整に努めている。救急車とおそらくいくらかの食糧を届けようとしている。だが、これまでのところ成功していない!
戦闘のただなかにおかれて人道的〔措置を必要としている〕ケースはほかにもある。さらに多くの市民が戦場で身動きがとれなくなっているのだ。
死傷者の数も増加の一途だ!


【その29】
日時:2009年1月6日(火)18:06
件名:UNRWAの学校、爆撃


何千人ものパレスチナ人がUNRWAの複数の学校に避難した。
そのうち40人が今日(2009年1月6日)、空からの攻撃で殺された。


Sent: Wednesday, January 07, 2009 1:06 AM
Subject: Palestinians took refuge into UNRWA schools


Thousand of the Palestinians took refuge into UNRWA schools. 40 of those
have been killed in an air attack today (6 Jan. 2009)!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学
教養・人文学部英語学科) 発信の一連の電子メール
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

京都の岡です。


昨夜、お送りしたガザのアブデルワーヘド教授のメールその29で、UNRWAの学校が爆撃され、避難していた人々、40名が殺されたことをお伝えしました。


カナの虐殺を思い出します。
1996年、南レバノンのカナの国連暫定部隊の施設をイスラエルが攻撃、同施設に避難していた周辺住民100人以上が殺された事件です。


UNRWAの学校爆撃について、かつてガザにおられ、現在、英国の安藤直美さんより続報です。


以下、一部、転送します。


転送・転載可

          • Original Message -----

Sent: Wednesday, January 07, 2009 2:13 AM
Subject: Re: [P-Forum][06938] ガザより(その25〜29) UNRWAの学校に避難した人々 


> 先ほどUNRWAの学校が攻撃を受けた、というニュースを私も知ったところでショッ
> クが大きいです。
> 避難先まで攻撃されて怒りで手が震えています。

> イスラエル軍、ガザの国連学校3カ所を砲撃 45人死亡
> http://www.asahi.com/international/update/0107/TKY200901060342.html
>
> Strike on Gaza school 'kills 40'
> http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/7814054.stm
>
> 現地の人にとって、国連特にUNRWAの存在が、国際社会が彼らのことをまだ忘れて
> はいない、という象徴でもありました。
> その学校に避難しているこどもたちの命まで奪うのは絶対に許せません。
>
> 国連が人道活動を行う上で、非常に政治的に複雑で難しい環境のため制約を受けながら
> も努力していたと思います。昨年待つから、今UNRWAのHPのトップページは
> http://www.un.org/unrwa/
> 黒枠で喪に服したプレスリリースを掲載しており、カレン・アブザイド事務局長も強い
> 口調で抗議してます(国連組織なので、言葉に制約がありますが、ここ最近の文章はU
> NRWAとしては異例なほどの非難がこめていると思います。事態がかなり異例で、非
> 人道的極まりないのですが)。
>


京都の岡です。


友人より、次のような歌もあると教えていただきました。
Children of Gaza (英語)


以下で、聴けます。

Children of Gaza - song on guitar (by Doc Jazz)
http://jp.youtube.com/watch?v=KPJBIArFjMo


* notes:
Live recording of Doc Jazz playing a (new!) song emanating from the grief
not only over the war crimes committed by the thugs of the state of Israel
against defenseless Palestinian children - but over the criminal silence
with which this Holocaust is condoned ... Break the Silence!


Visit http://www.soundclick.com/docjazz for more songs by the Palestinian
writer of songs of liberation.


それから、わたくしが好きなのは、ソウルフラワー・ユニオンの
1.フリーバルーン(アルバム「Love ± Zero」に収録)
2.この戦争をやめさせろ!(「極東戦線異常なし」に収録)


フリーバルーンは、パレスチナを歌ったものです。


おか

                                                                              • -

参考地図: ガーディアン紙による攻撃状況を示すガザ地図
http://www.guardian.co.uk/world/interactive/2009/jan/03/israelandthepalestinians
(下に赤で示されている「Day11」とかのボタンをクリックすると、その日(攻撃×日目)の大まかな状況が地図に表れます。注目すべきは緑の○で示されるはずの「パレスチナ人からの攻撃」が一度も登場していないことです)。


やはり、ハマスだけを狙って空爆しているというのは、嘘でしたね。
ハマスだって選挙で政権とった政党であって、そこが治安部隊をもっているということなのです。

                                                                              • -