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デモは各年齢層が平均的に来ていました

 芝公園からのデモは参加者は東京にしては少ないけれど(目測では1000数百人、主催者発表では1500人)、大げさですが「血湧き肉踊り」ました。


 芝公園での報告では「ガザ市民は夜間爆風でガラスが飛び散って死傷するので、窓を開けて寝ている」など、生々しい話がありました。


 参加者は各年齢層が平均的に来ていました。若い層では女性の方が多かったようです。女子大生風のグループ、乳母車を押したり小学生の子供の手を引く母親もいて、「戦争の記憶」のない若い人たちがNGOやネットのつながりで平和を訴える新しい形の運動のスタイルが芽生えていることが感じられ、胸が熱くなりました。


 反対に、労働組合、政党、9条の会は組織としては、全く参加していませんでした。これら従来型のデモの方がやれば集まりはずっと多いのですが、日本と直接関係しない平和運動にはこれらは独自であれ企画しないという弱点を見せています。「9条の会」は、護憲という課題を、今回のような差し迫った具体的な平和のための行動に結びつけることを真剣に反省すべきでしょう。


 それと非戦さん*1も書いておられますが、市民の反応が鈍いです。歩道を歩く人たちに一緒に歩きましょうと声をかけましたが、ゼロでした。前後の様子も見ていましたが、見た範囲では飛び込みはいなかったようです。沿道にはあれだけの人がいたのですから、単にメディアの報道姿勢だけが原因ではないと思います。デモという表現スタイルと市民感覚との溝を埋めていかなければなりません。


 嬉しいこともありました。知合いのかつての院生が博士課程から直接20代で九州の国立大の准教授になって、デモに来てくれました。普段、哲学とか愛とか平和を語る人は溢れるほどいますが、彼は、貧しい人、闘う人の中に率先入っていって共に行動しつつ学んでいます。今日参加した若い人たちの輪が広がることを期待したいです。鶴見さんが小田さんたちを誘って作ったベ平連的な性格のものを感じますが、新しい時代の知と行動のリーダーも必要だと思いました。

*1:mixi内のMmcがガザ情報を転載させていただいている方