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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

死さえもあなたがたは汚すのか?

中国政府がチベットへの外国人の入境をすくなくとも3月末まで禁止*1し、チベットの人たちが昨年3月14日のラサ暴動以降の反政府デモ弾圧に抗議して、市民はチベット暦正月を「祝わない」、お坊さんは恒例の祝賀拒否という、無言の抗議をはじめた*2ところに、軍や警察が大量に投入された*3と知って、とても不安でした。


そして、とうとう、抗議の焼身自殺をしようとしたお坊さんを、警官が銃撃するというひどいことが起こってしまった*4


とてもつらい。そして、悲しい。あなたがたはどうして彼の死までをも汚そうとするのか。四川省の警官はもしかしたら国内イスラム系の自爆テロ対策の訓練をも受けていて、それで撃ったのかもしれないが、それにしてもあんまりだ。もちろん自殺はダライ・ラマも許容してはいないけれど、それでも、これは彼の宗教人としての尊厳さえも打ち砕く銃弾じゃないか。なぜそこまでおなじ「国民」を貶めなければならないのか。


自分の携帯の待ち受けに、好きな画像を入れただけで*5、好きな歌を保存しているだけで拘束されたり*6拷問される。そんな世界が、チベットの「近代化の過程」*7なわけがない。


外国人をチベット本土から締め出したって、チベットの人たちにあなたがたがすることを、誰も見ていないわけじゃない。


少なくともわたしは見ているし、今度の3月7日(土)に東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター*8に集まる人たちも、また、見ている。


あなたがたのかつてのスローガンではないけれど、「人民の力」を侮らないほうがいい。わたしたちは、あなたがたのすることを、見続けている。