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チベットは今〜最新ビデオ映像&勉強会@仏教伝道センター

ダライ・ラマ14世 (マンガで読む偉人伝 1)


3連休の1日目、田町の仏教伝道センターに行って来ました。思っていたより(というと失礼ですが)ずっと盛りだくさんで、充実した午後でした。


まずは『Jigdrel(ジグデル)』英題「LEAVING FEAR BEHIND」(恐怖を乗り越えて)の上映。


これはチベット本土で秘かに撮影されたドキュメンタリーフィルムで、Youtubeにも予告編が上がっていますが、この日上映されたのはSFT日本による日本語字幕が付いているものです*1


自宅のPCで英語字幕を必死に読みながらの時とは違い、スクリーンで日本語字幕で見ていると、喋っているチベット人たちの気持ちが、すとんすとんと胸に落ちてきて、その重さに少し泣いてしまいました。



そのあと、少し休憩をはさんでダラムサラチベット子供村の様子と、チベット人会議の模様とダライラマ法王のインタビュー映像が、どちらも主催のニティヤーナンダ氏の字幕や日本語吹き替え付きで上映されました。どちらの上映も、チベット人社会の今を知ることのできる良い機会だったと思います。


その後、また休憩をはさんで田崎國彦先生による3回講演シリーズの2回目、「チベット仏教文化圏の崩壊とダライラマ13世のチベット独立国宣言1913年)〜日本人(矢島保治郎、青木文教、河口慧海)の目撃証言をふまえて〜」。残念だったのは、映像上映などで時間が押してしまい、配られたレジュメのさらにレジュメ、というような早足になってしまったこと。1回目はかなりじっくりチベット問題の「重層的形成」が時系列的に講演されたようなので、3回目に期待したいと思います。


マントラに載せた舞踊、チベットの歌を2曲(弦楽器をそれぞれ別のものでの演奏)の上演があり、お知らせがある方〜、という呼びかけで、3月26日にマガジンハウスから日本語版が発売される伝記マンガ『ダライ・ラマ14世 (マンガで読む偉人伝 1)』のプロデューサー・清水ハン栄治さんが、このマンガがチベット語訳されてダラム・サラのチベット子供村の授業で使われることになったことをお知らせ(この日記冒頭に書映を載せているものです)。このマンガが描かれた経緯について、くわしくは彼が説明しているプロモーションをどうぞ>



また、「チベット本土からインドへ亡命した子供たちの絵」というオールカラーのリーフレットを個人で5,000部(!)作られた方が、配布を手伝ってください、とのお知らせ。何冊かいただいてきたので、欲しい方でMmcと顔見知りの方はおっしゃっていただければお渡しします。



そんなこんなで3時間くらいでしたがほんとに過去のチベットから現在のチベット人社会まで情報が盛りだくさんで、チベット本土にいるチベット人になんだか申し訳ないような充実した時間でした。


なお、この会は次回、4月18日(土)に渋谷パルコ向かいの勤労福祉会館*2で行われます。ご興味のある方は以下のページにあるリンク先から事前申込みが必要です>
http://tdf.vedacenter.jp/news/20090208/0418tibet_report.html

『Jigdrel(ジグデル)』も上映されますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ!

*1:概要と今後の上映日程などはこちらを>http://www.sftjapan.org/nihongo:filmingfortibet、なおこの勉強会の次回、4/18(土)の回でも上映予定とのこと。

*2:http://vedacenter.jp/event/chirashi/20090418tibet/kinroshafukushi.gif