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TCP(チベタン・チルドレンズ・プロジェクト)報告会

この日曜日は初夏っぽいお天気のなか、新宿御苑近くのギャラリー*1で、今年3月にネパールで立ち上げられたばかりのチベット難民の支援施設の報告会*2でした。


このプロジェクトはもともとミンドゥリン・プロジェクトとして東チベットで1998年から2008年まで、3つの学校と3つの診療所を建設・運営し、教育や医療を支援していたものが、2008年4月までに施設が中国政府に強制接収されてしまったため、チベット本土での活動を終了、拠点をネパールに移して支援活動を再開することになったもの。現在は、孤児院、チベット予防医学室、介護基礎と語学のトレーニングセンターがあります。


報告会は現在、孤児院「クンデ・ハウス」で預かっている子ども達11人の様子を大画面TVで見ることからはじまりました。TCPのブログ*3でも少し見ていましたが、子ども達の出身地の西チベットの荒涼とした風景や、そこで行われた聖カイラス山の巡礼の様子などを、いつもは現地で子ども達を見ている一時帰国中のTCPスタッフの解説付きで見ていると、より親しみが湧いてきます。写真を見ながらもいろんな質問が飛び出して、話は縦横無尽にチベットをめぐるいろいろに拡がります。


そのうち、「テラスでバター茶を飲みながら話の続きを」ということで、大人が2人でようやく抱えられるくらいの巨木と、その向こうの新宿御苑の鬱蒼とした木々に囲まれたお庭を見下ろすテラスに移動。いただいたほうじ茶で作るバター茶*4も美味しくて、そこでも日が傾いて薄ら寒くなるまで話が盛り上がりました。



ちなみに会場のギャラリーは、最寄駅が新宿御苑前だったのですが、着いてみたら都心とは思えないほどの緑あふれる広いお庭、そしてそのお庭の生け垣の向こうが新宿御苑というなんとも贅沢なスペースでした。5/28(木)から6/3(水)までは「第4回うちくい展『de-sign ー指し示すー』」*5として、芭蕉布や沖縄の布がテーマのイベントがあって、ワークショップもあるそうなので、また行ってみたいと思っています。芭蕉布は「デパートの1/3の値段」とのことでしたが、それでもやっぱりまだまだ買えない(経済的にも年齢や風采的にも)のですが、一度にいろんな作家さんのものが見られるなら見てみたいので。