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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

結縁灌頂

声明が終わってからお堂の入り口に移動すると、灌頂のためにすでにものすごい人でごった返している。お堂に入りきれない人は3階で実況中継を見ることになるかもしれない、とのこと。それでもダライ・ラマ代表部事務所の方のお声がけで詰めたりして、結構な人数がお堂に詰まる。その間に、そのぎっちり詰まった人波を縫って、お供えが運ばれ、設置された。

このツァンパとバターによるお供えの彫刻が、いつも太陽の塔っぽいなーと思っているのだが、岡本太郎はパリ留学時には民俗学を学んでいたので、チベットのお供え物なども知っていたかもしれない、などと思う。これは午後、完成した砂曼陀羅へのお供え↓

灌頂は、以前に別の灌頂を受けた人と受けていない人で観想する内容が一部違うことに、ローマカトリックでの洗礼や初聖体を受けた人と受けていない人でミサで授かる祝福の内容が違ってくることを思い出したりした。そして、それが念頭にあるせいか、デモの時の黙祷の際には参加者一人が一つの花弁のもととなって、集まっている場所の地上3メートルくらいに巨大な蓮の花が出現するイメージを持つのだが、今回はたくさんの蓮の花がたくさんお堂のなかに満ち溢れるイメージが断続的に現れた。

ちなみに灌頂が終わってから、今回来日されているお坊さんたちのお寺へのお布施をお渡ししたのだが、そのお布施袋の色遣いがかわいらしかった。