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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

シルクロード ムラト@南与野

なんとも幸せな羊づくしの夜を過ごしました。お料理以外に幸せな理由もたくさんあるのですが、もう出てくるお皿出てくるお皿、美味しすぎてかなり食べた気がします。


場所は少し遠くて、ちゃんと電車で自宅最寄り駅まで帰ろうとしたら、10時半くらいにはお店を後にしなければならないのですが、そんなことは問題にならない美味!

まず羊の串焼き、羊の水餃子。ややあって羊入りジャガイモと野菜の細切り炒め、羊のタン塩ゆで、羊のウイグル風パイ。さらに羊の胃袋塩ゆで、トマトスープの羊ワンタン、羊と野菜の炒めものを讃岐うどんのように腰の強い店内手打ち麺に絡めて食べるラグメン、串焼き二本め、羊のパイ二枚め、ウイグル紅茶(紅茶と黄金桂の間のような味で美味)。とにかくどれもこれもおいしくて、写真を撮るのを忘れたお料理いろいろ、二度目のオーダーで写真を撮ったものあり、という有様です。

油脂分控えてる身としては、途中で苦しくなるかと思ったのですが(甘いものや油の多いものを食べすぎると自動的に体がギブアップしてくるので)、そんなことはまったくなく、今朝も胸焼けなし。あれだけ食べたのに、なんだか不思議です。



このお店が幸せなのはその美味にもありますが、それに加えて地元の人たちからの愛されっぷりがまた幸せ度を加味しています。


店に入ったらなぜか12人くらいで盛大に食べて騒いでいた埼大の学生さんの1人が、自分たちの食べ終わったお皿やジョッキを厨房に下げつつ「俺らの横の席でうるさいっすけどすいません」と、わたしたちの席の手配をしてくれ、カウンターに座った一人客のおじいさんはおそらく自分で作ったのであろう野菜を店主に差し入れ。埼大の学生さんたちはほとんど最後まで自分たちの使った器を自分たちで厨房に下げ、おじいさんは初対面のそんな彼らに感心したのかボトル(フランス産焼酎「パリ野郎」w)を差し入れ…


わたしは経験ありませんが、従兄弟がたくさんいる田舎のお盆の宴会ってこんな感じかなぁ、と思う不思議な一体感がありました。帰りには親戚のおじさんに「東京でなにやってんの」と聞かれるみたいに、店主に「ふだんなにやってんの」と聞かれそれぞれ自己申告して帰りました。