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雑誌・文庫・マンガ・絵本

ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里

ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里

よく考えたら図書館で借りられたのに、ふらふらと買ってしまった。特集部分を読み返すかは微妙だけど、特集とは関係なく連載してたっぽい中野美代子の小説も読めて楽しい一冊。


浴室 (集英社文庫)

浴室 (集英社文庫)

だいぶ前にゆずっていただいたのを通勤読書。マルカッコ付き数字で区切られてるのがtwitterっぽい。わたしなら蛸を不器用に捌く見知らぬポーランド人ふたりと家に取り残されたらtwitterにつぶやくだろうな。


ピアニストを二度笑え! (新潮文庫)
これも『浴室』と同時に同じ方からゆずっていただいたもので、ベッド読書中。山下洋輔の口車ならぬハナモゲラリズムに乗せられて、ここではないどこかに連れてってくれる感がすごい。通勤読書だと乗り過ごしてしまう可能性があるのでベッド読書用に。


ウェブ連載はしているものの、やっぱり紙で読みたいという点で、続巻がいつも待ち遠しい。男子が抗争するのに相手をスイーツ呼ばわりとか、数年したら古びてしまうのかもしれないけど、それでも! いとうせいこうの10年以上前のオリジナルの強靭さもさることながら、それへの浅田寅ヲの肉付け加減が4巻でもよかった。


碧空のかけら ~チベットの子どもからのおくりもの~

碧空のかけら ~チベットの子どもからのおくりもの~

ぜんぜん知らない出版社・作家・画家・翻訳者の本で、ネットがなかったら出会えなかったかもしれない絵本。

おすすめしようとすると言葉の間から重要なことがどんどんこぼれおちていってしまって、とてもむずかしいです。「絵かきは おどろき、/それから 胸が いっぱいになって、/つたえることばが みつかりませんでした」という1シーンがあるのだけど、感想としてもそうとしか言えない本。ぜひ一度読んでみてください。アマゾンだと少しお安く中古もあります。