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『メルトダウン・イン・チベット』@JICA地球ひろば

お知らせしそびれていましたが、この日のドキュメンタリー映画メルトダウン・イン・チベット』上映会は、アジアの水瓶周辺で中国政府が行っている行き過ぎた森林伐採水力発電や利水を目的としたダムの乱立に焦点を当てたもの。以前も上映会を開いたので見るのは初めてではありませんが、ヒマラヤ周辺河川の激流でのラフティングやカヌーでの曳航は手に汗握ります。



しかしそれ以上に手に汗握るのは、中国政府が上流にダムを作ってしまったため、影響が出ている下流に位置する中国以外のアジアの国での水事情。また上映会をやる予定でいますので、ご興味ある方、ぜひいらしてください。


ちなみに次回のSFTJのチベット関連ドキュメンタリー映画上映会は9月で、『ジグデル〜恐怖を乗り越えて〜』と『アンダーカバー・イン・チベット』の2本立てを考えています。




中国に住むチベット人北京オリンピックをどう思うかを取材した映画、『ジグデル』の監督・トゥンドゥップ・ワンチェンさんは、映画を作ったことを罪に問われて(!)現在、不当に収監され、また収監中の状況が悪く、B型肝炎の治療が受けられないでいます。彼は、表現の自由の権利を平和的に行使したことで拘禁されている良心の囚人です>http://www.sftjapan.org/nihongo:filmingfortibet

SFTJではアムネスティと共同で、彼を解放するよう、中国政府に働きかけるキャンペーンを継続しています。この日も上映会に来ていただいた方々に署名をお願いし、何名かの方からのご協力をいただきました。なおこちらのページ(http://www.sftjapan.org/nihongo:filmingfortibet#amnesty)にさまざまにご協力いただける方法を載せています。ページ終盤にはオンライン署名ページへのリンクもあります。


『アンダーカバー・イン・チベット』は、『ジグデル』とほぼ同時期の北京オリンピック前に、現在は英国籍を持つ亡命チベット人が投獄と強制送還の危険を冒して、英国Channel 4の企画で中国支配下チベットに潜入、3ヵ月におよぶ取材を行った作品です。



こちらは中国政府による、強制的に中絶や不妊手術を受けさせられる女性達や、遊牧民を強制的に遊牧地から切り離し、移住させることで遊牧民固有の生活文化を消滅させる「文化的大虐殺」などの、少数民族への人権を無視した弾圧の様子がかなり踏み込んで取材されていて、特に見る価値のある一本だと思います。