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『哲学の自然』

哲学の自然 (atプラス叢書03)

哲学の自然 (atプラス叢書03)

読みたい思想・哲学書が増える本。同時に、思想家や哲学者が作り出す、あるいは自分の説明したい概念を表すために当てた言葉が古びてしまう、ということについて考えざるを得ない本でもある。

たくさん引用される思想・哲学の名フレーズの流れの中で思ったのだが、かつての思想や哲学の優れた部分を再利用しようとしても、その名付けられた言葉が現代においてまとう古くささ・ダサさが障壁になるというのは大いにあると思う。たとえば、本書でも出てくるアウフヘーベンとかね。