『自由と壁とヒップホップ』＠イメージフォーラム

アラビア語でパレスチナ人の置かれている状況をラップすることで、暴力じゃなく音楽で闘っている男子や女子が、壁のせいでなかなか会えないもどかしさと、ドキュメンタリーなので、いつ何が起こるかわからない緊張感は、まさに映画的な体験です。

イスラエルを支援するアメリカの支配層に抑圧されてる黒人発のヒップホップに、イスラエルに抑圧されてるパレスチナ人が影響を受けてアラビア語でラップし始めた、という経緯も興味深い。

そして、この映画の日本語字幕翻訳は凄かった！ そのまま日本語でもラップできそうな、アラビア語だけでなくヒップホップにも詳しいのでは、と思うスムーズさ、雰囲気の再現度の高さでした。字幕という字数の制限のきつい中でのこの仕事、リスペクトです。