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イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる@国立新美術館

ムーミン展をギリギリで見に行って後悔したので、こちらの「イメージの力」展へは平日昼間に行ってみました。だがしかし、展示物をゆっくり見て、最後の記録映像も夢中になってみていたら、閉館時間過ぎて最後の退出者になってしまいました。たぶん3時間くらいいたんですが、記録映像も全部は見られなかったし、また行かないと!

まず、入ってすぐの世界各国の仮面に圧倒されます。そして、ふだん自分が「日本っぽい」と感じている、獅子舞、天狗、ひょっとこ、般若などに見られるお面の表現が、世界のいたるところにあるという驚きと不思議でわくわく。そして細かな刺繍やパッチワーク、細密画などの手仕事に驚嘆。

とはいえ、1990年代に収集されたモン族の刺繍タペストリーに、AKを持つ兵士に追い立てられる人々が描かれていたり、オーストラリアで実際に使われていただろうと思われる墓標が20本近く展示されていて、大英帝国的な収集方法だったのか悶々としたりと、ただ楽しく美しいだけではない展示です。毎週火曜日休館で6月9日(月)まで。気になっている方は、お見逃しなく!