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祝! トゥンドゥプ・ワンチェン is Free, Now!

北京五輪前の中国国内のチベット人の意見を聞いたドキュメンタリー映画を監督したことを罪として、不当な裁判で6年も収監され、一度は刑期を延長されていたトゥンドゥプ・ワンチェンさんが、今日とうとう、予告どおり解放されました! 天安門25周年で中国国内がピリピリしていることもあり、本当に開放されるか心配していたのですが、今度こそ、本当でした。

これについて、SFTJ(Students for a Free Tibet Japan)のスタッフが、スイスにある支援団体Filming for Tibetから出されたワンチェンさん釈放に関する声明を訳出されたものをシェアします。「ざっくりなので、日本語がおかしい部分もありますが(特に固有名詞)スピード優先ということで、ご容赦を」とのこと。

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http://www.filmingfortibet.org/2014/06/05/tibetan-filmmaker-dhondup-wangchen-released-from-prison/

チベット人映画製作者トゥドゥプ・ワンチェン釈放される

六年間の投獄生活を終えたトゥドゥプ・ワンチェンは、家族、友人および支持者の惜しみない努力に感謝し、彼らとすぐにでも会いたいと望んでいます。

拘束されていたチベット人映像活動家トゥドゥプ・ワンチェンは、6年の刑に服した後に青海省省都西寧市の刑務所から釈放されました。
当局との議論の後、彼は、西寧市から車で二時間のKhotse(中国名:科却)に警察によって送られ、現地時間の15時に彼の姉妹の家に到着しました。

彼のスイスに住む従兄弟であり、Filming for Tibetの代表であるギャロン・
ツェティンとの電話で、トゥンドゥプ・ワンチェンは「今、この瞬間、私の中は全て涙の海です。すぐにでも健康を取り戻し たい。収監されている間に受けた全ての支援に対して深く感謝を感じ、感謝の意思を示したい。家族と一緒になりたい。」と、とても感情的に語りまし た。

2012年に米国の滞在権を得て現在サンフランシスコに暮らす彼の妻ラモ・ツォは「6年に及ぶ不正で、痛みをともなう日々を数えるのは今日で終わ りました。ダラムサラに住む彼の両親、私たちの子供たち、そして私自身、信じられないほどの喜びを感じています。家族が再び一緒に暮らせることを 望みます。」と大変喜びながら語りました。

彼の従兄弟であり、『恐怖を乗り越えて』の共同制作者であるギャロン・ツェティンは彼と話した後「トゥンドゥプは、まだ中国政府当局のコントロール下にいますが、ついに彼が刑務所から出てきて、医者にかかることができるようになって非常に安心している」と語りました。

トゥンドゥプ・ワンチェンのことは世界的に知られています。彼は『恐怖を乗り越えて』を撮影した勇敢な行いによりジャーナリスト保護委員会のよう な様々な国際組織から賞を授与されています。また彼のことはアムネスティインターナショナルや国境なき記者団といった国際的な人権団体による多くのキャンペーンの焦点となっていました。各国の政府関係者が中国側の担当者との会談において彼のことについて話題にしました。

独学のカメラマンでありビデオ活動家である彼は、助手であるゴロク・ジグメと2007年から2008年にかけてチベット各地を旅してまわりまし た。彼の撮影した『恐怖を乗り越えて(28分)』は1ダースもの言語に翻訳され、30カ国以上で上映されました。ゴログ・ジグメはチベットからの 壮絶な脱出劇のすえについ最近インドにたどりつきました。

トゥンドゥプ・ワンチェン(1974年青海省Bayen生まれ)は2009年12月28日に、懲役6年の刑を宣告されました。彼は2010年4月 6日にXichuan刑務所に移送されました。ここは、「青海省Xifa水力及び電気設備手工業有限会社」という名前で産業生産基地の仮面を被った労働改造キャンプです。
2012年3月から半年間独房生活を強いられた後に、2013年1月に青海省女性刑務所に移送されました。ここでは彼が唯一の男性のチベット人政治囚でした。