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『陸軍登戸研究所』@練馬区役所地下

暑いなか20年ぶりくらいに練馬駅で降りて、『陸軍登戸研究所』を見てきました。ずっと興味はあったのだけど、上映時間の長さと、チラシの、告発しているようでありながらなにかを煽るような衛生博覧会的なコピーの数々に、何度かのチャンスを逃しまくっていたのです。

実際に見てみたら、映画本体は3時間の長さも区役所のパイプ椅子の座り心地の悪さも気にならない面白さ。なんといっても時折のぞく戦中ティーン世代のブラックユーモアぶりがチャーミング!

特に登戸研究所の告発本を書いた研究者の奥さんが、自分でも気づいていなかった長年の呪縛から解き放たれたのには笑いました。逆に、監督が取材に来るまでは平和でしたよ、と苦笑する完全に蓋をしておきたかった人も。

この長さなので、もっと中野学校との関係を期待していたけど、そのあたりは公刊本や、明大の登戸研究所資料館などでわかるのでしょううか?