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ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン 2014【プログラムE】@サントリーホール

演奏が素晴らしすぎて、感想が箇条書きにしか出てきません。

・今晩は皇太子さま(ヒゲじゃないほう)ご臨席。
ドゥダメルは昨年9月にスカラ座と来てリゴレット振ったときより痩せていた!
ウィーンフィルのみなさんは仕事がとても愉しそう。松本大洋の『ピンポン』で言うと、全員、ペコか目覚めたドラゴンみたいな感じ。
・ほかの、特に日本のほかの交響楽団って、ペコがいないんだよね。バレエの舞台の劇伴の時、みんな真面目にやってるんだけど、弾けてるだけで迫力に欠けたりとか、止めるべき音が止められてなかったり、出だしのピアニッシモの音がぶれたり。
・とはいえ仕事が愉しめるくらいに自分の技術を磨いてこそ、その余裕のある環境あってこそ、という思いもある。
・あと弦楽器はやはり交響楽団の華ですね。ウィーンフィルの弦楽器は、白百合がいっぱい咲いてる中に、キスゲや笹百合、鬼百合が入り混じってる感じ。
・というか、ウィーンフィル自体が高山植物の咲く山岳地帯の野原のごとしだよな。花束っていうより、たくましく自生してる感じ。
モーツァルトは有名な曲であればあるほど、定期的にちゃんとした演奏を聴かないとダメだとオモタ。
・病院の待合室とかで絞りカスみたいになったイージーリスニング版とか、メロドラマ的効果音に使われてるのを聴いてると、だんだん余計なもので覆われていくけど、今日の演奏では一音目からその余計なイメージがどんどん取り払われて、曲の本来の姿がくっきりと聴こえた。