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ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン 2014【プログラムB】@サントリーホール

この日はかなりステージに近い席で、リムスキー=コルサコフムソルグスキーでロシアデー。アンコールはシュトラウスのエジプト行進曲とエキゾチックに終了。ウィーンフィルメンバーが舞台からはけたら、とつぜんドゥダメルがまた一人で出てきて挨拶。こないだはそんなことはなかったけど、なぜかなあ。

演奏の完成度としてはこないだの水曜の方が上だけど、ダイナミックさでは今日でした。今日はホルンの出だしで二度ほど「む」と思うことが。例の出だしの音がぶれる問題です。これがあるとその後がどんなによくても、次のフレーズに移行するまでわたしには残念なんですよね。ほかのものに例えると、書道で書き始めの筆が紙に着く前に墨汁が一滴、落ちてしまって、それが筆の太さよりはみ出さない大きさで、その上から書き始めてしまうような感じ。書く方は落ちた一滴をはみ出さないよう、慎重に書く羽目になり、なんだかつまらない書になってしまう、というような感じが多い気がして。

さて、今日のコンマスは水曜とは別の方でしたが、2、3度、「そこ、そういうボウイング?」と思うところあり。これは好みか趣味の範囲内かなあ。そこ以外ははげ山のダイナミックさ、シェヘラザードの美しさ、ロマンチックさを堪能しました。

何より席が近かったので、曲調もあり、弦楽器の重労働っぷりをあらためて認識。あと、バレエ公演のときのシェヘラザードは踊りやすいように演出してるんだろうなあと思いました。ずっと、フルオーケストラの今日みたいな演奏でバレエを見たいと思っていたけど、実際それが実現したら、感覚器官がショートすると思います!