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「バレエの王子さま」@文京シビックホール

某カレーを思わせるタイトルがちょっと……な公演、「バレエの王子さま」最終日。ほぼコンテンポラリーばかり、そして思索的なものとコミカルなものが交互にやってくるのが面白かったです。

まずはオープニングでややコミカルに今日のメンバー紹介。そしてダニール・シムキンとマリア・コチェトコワの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」で会場をゆるぎないテクニックで沸かせたあとに、カリグラフィーで書かれる飾り文字やスーフィーの回転を思わせるエドワード・ワトソンの「預言者」。世界初演だそうですが、パンフレットはなにか間に合わなかったのかタイトルなし。ほかにも上演候補作があったのかなあ。

この作品、途中から、ワトソンのある部分の筋肉がすごいなと思ってそこばっかり目が行っていました。というのは、黒いスパッツだけ穿いて踊っているのですが、ちらりちらりとその中の下着が見えてるのか? と思ったら、それが盛り上がった筋肉に照明が当たっているということに気づいてしまったのです。

男女の違いはありますが、ヤーナ・サレンコのこの写真でいうと、着てるダウン向かって右側下から二段目の左側に見えてる影になってる三角形部分。

Work out before show 😬💪🏻 #ianasalenko #workout #stomach #hard #work #ballerina #abs

Iana Salenkoさん(@iana_salenko)が投稿した写真 -


そして後姿はお尻の上の筋肉が動くたびに盛り上がって照明が当たって下着に見えていたというわけ。後者はともかく、前者はふつうそんな盛り上がらないのでは、と思って、ついじーっと見てしまいました。

次の「バレエ101」はバレエを使ったドリフのコントのようなコミカルな作品。甘系美男のウラジーミル・スクリャローフが体操着みたいな恰好で演じるのがかなり笑えます。最後にダンサーが爆発してバラバラになるのですが、コミカルついでにどうせなら自分で手足を拾い集めて去ってほしかった!

次の「ファイヤーブリーザー」はダニエル・カマルゴの美しさと身体能力が暴発寸前、みたいな作品。彼のために振り付けられた作品だそうで、納得の眼福です。

「ワン・オーバーチュア」で王子さまからお姫様のコチェトコワにバトンタッチ。阿修羅男爵みたいに半分だけのチュチュ、二色に塗り分けられたレオタードで、ダンスはかっこいいの一言。お姫様だけど王子様っぽい。

次の「月の光」はエドワード・ワトソンがドビュッシーの名曲で月の満ち欠けのようになにか移り変わる心情を踊っている感じ。欧米で「月」といえば狂気につながるので、そういう表現があるかな・ と思ったけど、そういうところはありませんでしたね。一回、真っ赤なライトに照らされるシーンはあったけど。

第一部最後の「同じ大きさ?」は王子さま三人がコミカルに競い合うかのような振り付け。カマルゴ、レオニード・サラファーノフ、シムキンがストリートっぽい服装でソロの時に得意技を披露、みたいな。

第二部の作品「エチュード」は、東京バレエ団の粒ぞろい感はあるけれど、粒が小さく感じるんですよね。メインをパワフルなダンサーが踊るので、東京バレエ団の人々が「一生、プリンシパルになれない大部屋ダンサー」みたいに見えてきて、残酷で複雑でした。

残酷といえば、シムキンのインスタに上げられていたこの動画も残酷〜。どうなってるの?

なお、メンバーはiPadで注文する回転寿司に行っている模様。

Princes off work after long rehearsal day

Maria Kochetkovaさん(@balletrusse)が投稿した写真 -

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Maria Kochetkovaさん(@balletrusse)が投稿した写真 -