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映画『ラサへの歩き方 〜祈りの2400km』@渋谷イメージフォーラム

中国籍チベット人の撮るチベット文化圏映画は近年、国際映画祭などで散見されるようになってきましたが、この映画は漢民族の監督がチベット文化を描いた作品です。

http://www.moviola.jp/lhasa/theater.html

なので、オリエンタリズムによって撮られたのでは、と心配していたのですが、思った以上にフラットにチベット人とその生活を扱っていました。
最初はポスターに使われている女の子が主人公なのかと思ったのですが、だいたいみんなそれぞれにエピソードがあり、特にニヤニヤしたのは理容室でかわい子ちゃんに向き合っていられなくて、回転椅子でくるくるしちゃう男子18歳! 甘酸っぺえ!
この映画、素晴らしいチベット高原の景色と、非日常のはずの巡礼の中の日常的な事件の両方を、一度の鑑賞で咀嚼するのはなかなか難しいです。そしてこの映画の景色は、映画館サイズじゃないと意味がないスケールでした。