特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」@国立科学博物館
駆け込みで見てきました。おやつどきに着いたらまあまあ混んでおり、それでも音声ガイドも楽しみつつ2時間強はいたかなあ。洞窟の1/10レプリカはミニチュア好きにはたまらなかった! ただ、人形の大きさなどから1/12では? という疑念も。
【作品紹介】なにやら渦巻き文様が刻まれたこちらの棒。フランスのピレネー地方北西部でしか見られないタイプの装飾棒だそう。同じ文化に属する集団、または1人の人物によって制作されたのかもしれません・・・うーんミステリアス。水に浸して柔らかくした角を棒状に削り、模様を刻んでいます。 pic.twitter.com/Rb5V3yniyI
— 世界遺産 ラスコー展 (@lascaux2016) February 13, 2017
こちらはケルト紋様の元かしら、などと思いつつ見学。
僕は「世界遺産 ラスコー展」の公式キャラクター、トリ人間。よろしくね!会場ではこどもパネルで皆さんを案内しているけど、もっと展覧会のことを知ってもらいたいから、宣伝を頑張ります! #ラスコー #トリ人間 pic.twitter.com/bh34osX9Jp
— トリ人間@ラスコー公式 (@Tori_Magnon) November 25, 2016
ところでゆるキャラ的にあちこちで使われているこちらのトリ人間ですが、さまざまな点が謎だということで「謎のトリ人間」とか言われています。
https://www.facebook.com/lascaux2016/posts/1827364074214702
そうか、トリ人間、謎なのか。てっきりバイソンと死闘を繰り広げた末に、魂が鳥に乗って飛んで行くほどの瀕死体験を描いたものだと思っていました。角か頭突きかわからないけど、バイソンに吹っ飛ばされた瞬間で、「あちゃー、鳥型の投槍器使ってたのに、自分が鳥になりそうとほほ」的なものを、勇猛に見えるバイソンと対照的に弱々しげに描かれたトリ人間には感じます。なんなら投槍器に「しょせんその程度だったか」というツッコミを吹き出しで付けたいくらい。
それもこれも、トリ人間と投槍器の絵柄が沢野ひとし絵っぽいせいです。クロマニョン人の世界にもシーナマコト的人間やサーノヒトシ的人間がいて、シーナ的人間は駆け抜ける馬の群れなんていう映画的シーンを洞窟の壁に描き、年老いてからは語り部になり、かたやサーノ的人間は自分のセイカツのなかの事件をマンガ的に描き、めぐろこおじ的人間は賭け事を発明していたかもしれない。
それに「何らかのストーリーを持つ『場面』が描かれた奇妙な壁画はラスコー洞窟の中でもこれだけです。」とのことですが、読み取れていないだけで、どの壁画もなんらかの「場面」を象徴している可能性はあるわけで。
国立科学博物館をあとにしてからそんなことを妄想しつつ、暮れゆく上野公園を見ながら遅めランチしていました。
花粉症だし、大風吹いてるしで、素敵テラスがあっても室内に退避せざるを得ないのは残念。