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ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」@シアター・イメージフォーラム

イメージフォーラムで3/31までなので、あわてて見てきた。昔見た「霧の中のハリネズミ」「話の話」を脳内で美化していてがっかりしたらどうしよう、と思っていたら、前夜なかなか眠れなかったのだが、実際、ふたたひスクリーンで見ると、デジタルリマスターされる前もこの美しさだったと思うけど? という感じ。

しかし、初めて見る作品も合わせてノルシュテイン一気に6本というのは無茶かもしれない。美の洪水で脳の神経が持たず、眠くなってしまうのだ。その意味では見たことのある作品が後半にあるのは、よかったのか悪かったのか……。

今回、いちばん戦慄したのはロシア・イコンのフレスコ画をアニメ化した「ケルジェネツの戦い」。たぶんこの作品の圧倒的な美で以って、だいぶ神経回路を焼かれたと思う。映画館のスクリーンで見られてよかった。

ところで「霧の中のハリネズミ」、昔はそう思わなかったけど、今日見たらえらいBL妄想捗る内容ですね。だってあのクマのハリネズミへの心配ぶり! 「んもう、どこ行ってたのよっ、心配したんだからあ!」みたいなベア系な感じで、それまでの美しい世界が吹っ飛びました。しかもハリネズミは美しい白馬のこと思い出してるし、こりゃこの後荒れるな……みたいな。