読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『ゴースト・イン・ザ・シェル』@3D・字幕版・IMAX・TOHOシネマズ新宿

見る前後にこの景色が見られるのは新宿IMAXでの余禄。



【実写攻殻ネタばれ注意】
というか、そもそもバラすネタがあるのか? と既視感の嵐に思う実写攻殻ですが、まあまあ楽しめましたよ。そしていろいろと恐れていた事態は起こらなかったけど、別の事態が発生していましたw

◆全体的に
ルパート・サンダース監督の、噎せかえるほどの押井守プロダクションIG攻殻愛の奔流にさらされます。夏コミに攻殻サークルで押井×サンダース本が出ても驚かない!
・アニメ版攻殻シリーズ全部入りでリミックスしてベースにブレードランナーをたっぷり効かせてるので既視感でクラクラする
・武装警官なんて実写版『紅い眼鏡』そっくりだし。マンションの名前とか、どこまで押井好きなのか
・それでも細かいところで辻褄合わせしてあるのは誠実な脚本だなー、けっこうよくできてると感心
・日本でロケしなかった理由は風景以外にも大ありっていうのがよーくわかるほど、とにかくゴージャスにお金かかってます
・予想通りたけしのとこだけたけしヤクザ映画。映画冒頭の役者紹介名に「ビート」がついてたのはつまりそういうことなのか? 出かけるところ、防戦するところ、アウトレイジです。ま、アタッシェケースはそう使うよね、みたいな
川井憲次からどう脱却するのかと思ってたら、しないんかい!

◆以下細かい部分
義体なのにムチムチすぎないか……?
・夫の人「ごみ回収車の人に見せる写真は余白の大きいやつにしてほしかった……」
わたし「あれは『イノセンス』でバトーが女の子の写真を見つけるところをどーしてもやりたかったんでしょ」
・夫の人曰く「しかしあれだけ押井愛にあふれてるのに、カセットを濡れたとこに捨てるとこでジュッて言わなかったよなー。薬莢も飛んでなかったし。押井好きならそこのところはあばばばば!」とメガネ(うる星やつらの)降臨
・今後、母である桃井かおりを訪ねるときの会話をシミュレーションするとギャグにしかならない。

桃井「またそんなゼリー飲料みたいなの食べて! ちゃんといろんなもの食べなさい。ほら、お芋の煮っ転がし、作っといたわよ」
素子「えっと、その」
桃井「繊維もとらないと便秘になってお肌が荒れるわよ」
素子「えっと……」
桃井「ところであなた今どんなお仕事してるの?」
素子「えっと」
桃井「言えないような仕事なの?」
素子「言うとお母さんが危k」
桃井「無法区域の仲間とのやくざな仕事じゃないでしょうね?」
素子「(えっとまあやくざな仕事っていうのは当たらずとも遠からずっていうか、上司に会ってもらえばやくざだなって思うよねきっと)…大丈夫だから」

ある意味、ゴーストを見たよね……。まあでも吹き替えでもう一回は確実に見るんですけどね。