年末旅行・12/30
前回のおはなし↓
枕が合わなかったのか、それとも逆に温泉効果で熟睡したのか、朝6時ごろに目が覚めてしまったので、寝ている夫の人に一声かけてから、24時間開いてるフィットネスセンターに行ってみる。
うーん、やはり窓がない閉塞感と、係員が常駐していないのとで、あまり長くいたくはない感じ。ヨガマットでバレエストレッチを軽めに、バランスボールで股関節をほぐしてから部屋に戻り、温泉に入って朝食に備える。
朝ごはんは昨夜の反省を活かし、ほうれん草っぽいミニマフィン以外の菓子パン類は食べない方向で。以前から気になっていて、おもしろそうなので注文した白身だけのオムレツは、なにかすごくファンタジックな味。夫の人いわく「……サンタさんが作ってる感じ?」。そうそう何か天使的な、この世のものではない感じ。トッピングに選んだマッシュルームとハーブで、かろうじて現実世界に接続されているというか。
朝食後、部屋に戻って半露天風呂の簾をあげてみると、景色はこんな感じ。
それからまた建物の外に出て富士山を撮りつつ、昨日見つけた自然散策路(ネイチャートレイル)を歩いてみることに。
これが、なぜか入り口に二つの看板があり、それぞれ異なる方角の矢印が書いてあり、混乱。ほんとにここは本来の散策路なのか? ホテルの敷地整備用の道なのか? どこまで踏み込んでいいのか? などなど。そう感じたのはわたしだけではないようで、こちらの方も……。
そうこうするうちにチェックアウトの時間が来たので、駅へ向かうバスに乗り修善寺駅へ。今日は伊豆長岡の韮山反射炉に行く予定。
伊豆長岡駅から韮山反射炉など観光地へは、無料の循環バスが出ているようだけど、運行間隔がまばら、歩いても20~30分くらいなので、駅のロッカーに荷物を入れて歩いていくことに。だがしかし。駅から徒歩で近づけど近づけど、まったく見えてこない反射炉。不安……。で、着いてみたら想像以上に小さかった。
なんというか世界遺産というからには、「インダストリアル!」な、せめて建物3階以上の大きさはあるだろうという期待が裏切られたこのがっかり感。茶畑の丘の中腹の展望台は「富士山と韮山反射炉、二大世界遺産が一望に!」と煽ってくるんだけど、うーん、富士山の雄大さの前に、完全に負けてないか、反射炉。
まあ、パンフの写真にだまされた感はある。そしてよくよく考えると、パンフには高さについて書いてないっていう。あと反射炉の根元に人々が写っている写真もあったので、よく見れば大きくないことはわかったっていう。とりあえず気が抜けたので、軽トラ屋台で鹿肉と猪肉の焼き串を買い食い。観光地価格だったけど、これは美味。
それからまたてくてくと歩いている途中に、地元ナンバーの車がけっこう止まっているおそば屋さんを見つけたので入ってみる。生湯葉と季節の野菜の天ぷらそば、おいしかったです。それからまたてくてくと歩き、伊豆長岡駅に着いてから延々、二時間ほど待合室でうとうと。
そして15:49に伊豆長岡から踊り子号 114号に乗車。昭和建築や暮れてゆく海を眺める。
ところでこの踊り子号、かなり旧式。観光列車では初めて乗った、和式トイレに洋式トイレの便座と蓋をかぶせたタイプ。いつまで現役かわからないので、品川で記念写真。
それから目黒の果実園リーベルに寄り、夕ごはんを食べ、帰宅しましたとさ。