わたしを通り過ぎて行った猫たち
今週のお題「ねこ」
さいきん、猫を飼っている知人が激賞していたので、この本を読んだ。
猫はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで
- 作者: アビゲイル・タッカー,西田美緒子
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2017/12/27
- メディア: 単行本
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この本、書いた人、ここまで書いちゃって、そのうち猫しかいかないような崖の下で死体で発見されちゃったりしないのかな……、というくらい、猫族による地球の侵略っぷりがつぶさに書いてあった。
しかし、そこまで書いてあるのに、猫を恐ろしいと思えない。この本に書いてある通り、猫の思うように操られてしまうという病に冒されているに違いない。なにしろ、子どものころからほとんど猫のいる家で育ってきたのだ。病に冒されていなくとも、じゅうぶんに洗脳ずみだと思う。
なお、なぜだが知らないが、わたしは歩いていると「触っていきなさいよ」みたいによその猫によく呼び止められる。猫から見て「洗脳ずみ」とわかる何かがあるのだろうか。
さて、今日はその、子どものころからともに暮らしてきた代々の猫を、お題に寄せてちょっと振り返ってみる。
・3~10歳
白黒ぶちのメスで、掘りごたつのなかで足をのせてもいやがらないおとなしい猫だった。
・10~18歳
こげ茶系トラジマの子猫が拾われてかもらわれてか2~3回やってきたが、なじまずいつの間にか去って行った(田舎で外飼いが許されていた時代です)。中学か高校の頃に、成猫ずみの明るめこげ茶系トラジマの首輪付きで、明らかにどこかで飼われていたメスが、なぜか居つく。猫としてはかなり素直な性格で、人と一緒に枕に頭をのせて寝たり、風邪などで寝込んでいるとお見舞いに部屋を訪れたりした。また、首にネックレスとか花輪とかをかけてもらうのが好きで、自分のその姿を見に足元までの全身鏡のある二階に上って行っては降り、上って行っては降り、とモデルの真似事のようなことをしていたこともある。
・29~33歳
初めてオス猫と暮らす。祖母の猫だったが、祖母以外にまったく慣れなかった。にもかかわらず、そーっとわたしの部屋のドアを開けて様子を見ていたりなどした。見つかると脱兎のごとくフローリングの床で(おそらく恐怖で爪が出たままで)犬のような足音を立てながら滑ったりして逃げていく。
・33~37歳
黒白ぶちの美女猫。美しいうえ、頭が良すぎて、クールだが思いやりはあり、と、なんだかすごい猫だった。用事でパソコンをいじっていてかまえというのをかまわないでいると爪をしまったままビンタしてきたり、冬にコートを着て出かけようとすると「あんなみっともないものを着て……」とため息をついて見せたり、気に入らないごはんにはハンストしたり。
なお、今は夫の人が猫好きなのに猫アレルギーなので、猫は飼っていない。夫の人はアレルギーなのに、近所の飼い猫が塀の上にいるときにかまってもらっているようだが。