【気になる言葉】まっちゃいろ/文部大臣/文字書きさん
今日の【気になる言葉】は小ネタぞろいなので、三つセットでお送りします。
◆まっちゃいろ
「まっちゃいろ」という字面を見たら、どっちを連想するだろうか?
・抹茶色
・真っ茶色
絵本だったら、真っ茶色かなあ。いや、いろんな色を紹介する内容なら、抹茶色もありかも。読み聞かせとかで耳で聞いたらわかることだけど、字面だけだといろいろ考えてしまいそう。
◆文部大臣
むかし、今の文部科学省は文部省といった。そのころ、教員採用試験かなにかの書類だったと思うが、そこに
「文部大臣の許しを得て」
という一文があり、そこでなぜかわたしの誤読能力が無駄に発揮された。
「もんぶのおとどのゆるしがいるのか」
そんなわけはない。第一、直垂水干烏帽子のおとどが文部省その他官公庁にはいない。しかし、箸が転がってもおかしいお年頃、しばらく文部省関連の話になると、仲間内では「もんぶのおとど」が持ち出された。
ちなみにまったく関係ないが、『枕草子』では、一条天皇が猫に「命婦のおとど」と名前を付けてかわいがっている様子が出てくる。
◆文字書きさん
趣味か職業で作家かライターをしている人のことを、「文字書きさん」と呼ぶのだそうだ。絵描きさん、に対応しているのだろうか、小説書き、物書きからの進化なのだろうか。
だが、この「文字書きさん」という言葉を見ると、イベントなどで自分の身長と同じくらいの大筆で書道パフォーマンスをする人をどうしても思い出してしまう。
それにしても、作家、ライター、詩人、記者、とかじゃだめなのだろうか。それとも固有の役割に縛りたくない、縛られたくない、というようなことなのだろうか。