挫折からの逃避映画鑑賞
四十肩の調子が悪くて一時間半のバレエのレッスンに行けないと、その挫折からの逃避で映画を見に行っています。というわけで、お題「最近見た映画」。
『蚤とり侍』
艶笑譚の艶と笑のバランスがいまいち、というか、どちらかに大きく出るとバランスを崩すのを恐れて、どちらもおとなしめ。脇役のはずの悪松重やS前田敦子までもがとてもいい、のに脚本が中だるみだったり中途半端だったり。
・阿部寛の肉体美が役柄上、宝の持ち腐れとして描かれ……ない。あれ?
・江戸時代的には寺島しのぶは「べっぴん」だろうけど、現代基準ではどうなのか……
・最後の最後に会話内で状況説明するのやめい!
・松重豊がどこまで悪殿でどこまでバカ殿なのか、原作を読みたくなりました
そうなるとその分、こちらは妄想が捗ります。
・悪松重が阿部寛を連れ帰ったところにBL臭を感じる。ウフフ(まあそもそも江戸時代の主君と部下の関係は今からすればBL臭に困らない関係なわけですが)
・大店の箱入りオクテお嬢だった前田敦子が結婚しばらくしてサディストになったのは、もしかして彼女も蚤とり侍を雇ったとか? ていうか前田敦子のサドっぷりをもっと見たい! いや見せろ!
というわけで、豪華役者陣、衣装、小道具、背景、みんながんばってるのに脚本がいまいちなのが残念すぎました。
『デッドプール2』
『デップー2』は続編にしては脚本は丁寧、というかコアなファンへの小ネタ尽くしをうまく繋いでいる。それだけに、タイムマシーン使用の際のタイムパラドックスがものすごく気になる~! と、もともと『デップー1』に誘った夫の人に言ったら、「そこまで厳密にSFしてる映画じゃないから! ほら映画の中でもさんざんデップーが『脚本がよくないよね』『脚本がクソだよね』って語りかけてくるし!」とのこと。
あと、一人だけまだまともだと思っていた運転手の彼、特殊能力がないからわからなかっただけで、実はいちばんアタマがぶっ飛んでたんじゃ……、と最後のシーンで「……」となりました。そこも含めて面白いんですが、基本、下品でおバカ、グロいシーンもありな映画なので、そういうのが大丈夫な方はぜひ。
『毛皮を着たヴィーナス』、ジュリエット・ビノシュ主演の『ダメージ』などが想起される、「この二人は出会わない方がもしかしたらよかったのでは……」という、カリスマ・デザイナーと観光地のウェイトレスの陥る異常な関係を見守る映画です。
- 作者: L・ザッヘル=マゾッホ,種村季弘
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/06/20
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 503回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
あっ、身も蓋もないこと書いちゃった。えーと、身も蓋もないことにならないように、美麗ドレスが次々登場したり、美しい音楽の流れる中、舞台となる1950年代のイギリスそのものの世界が展開します。そういう世界で、共依存してるのかと思ったあの人が実は自律していることがわかったり、逆に強固な自我を持っていたあの人が、とんでもない共依存関係にも見えるところに落ち着いたりという人間の多面性を見られるのが面白い。あと、美男は年老いてもやっぱり美男だなあ、とダニエル・デイ=ルイスを見て思うなど。
6/18
〇・ラジオ体操第一(これの途中で四十肩側の左腕が「ビキッ」とか言って、バレエのレッスン断念)
×・プランク
×・起床時膝抱えストレッチ
6/17
◯・ラジオ体操第一
×・プランク
◯・起床時膝抱えストレッチ