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あらためての世界バレエフェスAプロ覚え書き

当日は通常よりかなり早起きでクラスレッスン見学会のあとのAプロ鑑賞だったため、記憶が飛んだり曖昧なので、覚えている分だけ。

 

◆エリサ・バデネスとダニエル・カマルゴの「ディアナとアクテオン」。カマルゴの「肉体が衣装です」っぷりがまずすごい。バレエ自体もそれに劣らず迫力!

◇マリア・アイシュヴァルトとアレクサンドル・リアブコの「ソナタ」。一部、記憶にございません。ラフマニノフの調べにのせてなにか美しいものが流れてゆきました。

◆マリア・コチェトコワとダニール・シムキンの「ジゼル」第2幕のパ・ド・ドゥ。コチェトコワのジゼルはとても素晴らしい! のですが、一度ちらっと書きましたが、シムキンがあまりに軽々と踊るので、ミルタの呪いで無理やり踊らされて息も絶え絶え、というようにはとても見えず、「これもうシムキンのバジルは死んでいるのに気づいていないだけなんでは……」と思ってしまいました。

◆オレシア・ノヴィコワとデヴィッド・ホールバーグの「アポロ」。Bプロで別のペアが踊ったのよりこちらのほうがめりはり効いてたような。

◆サラ・ラムとフェデリコ・ボネッリの「コッペリア」。サラ・ラムが可憐すぎです~~~~~!

◆ヤーナ・サレンコの「瀕死の白鳥」。これも一度書きましたが、期待しすぎたかなあ。うーん、やはりロパートキナの「瀕死の白鳥」と比べてしまいます。ロパートキナのそれは、動物の声を聴くシャーマンのようなマジカルさで人と鳥の種別、そして性別をも超えた白鳥と、その生と死を見せてくれましたが、サレンコのそれは「素晴らしいダンサーが踊っている白鳥(雌)」だったので。伊藤悠貴さんという方のチェロ演奏はとてもよかったです。

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◆メリッサ・ハミルトンとロベルト・ボッレの「カラヴァッジオカラヴァッジオの人生のどのあたりを掬い上げたプログラムなのだろうと思ったら、カラヴァッジオの絵画作品をイメージした作品だった模様。ボッレ様の美しい肉体がカラヴァッジオの作品のようです。

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◆レオノール・ボラックとジェルマン・ルーヴェのヌレエフ版「くるみ割り人形」。バレエフェスは気づけばいつもドン・キがトリだけど、これがトリでもいいようなキラキラ感。

◇オレリー・デュポンとダニエル・プロイエットの「・・・アンド・キャロライン」。一部、記憶にございません。

◆マリーヤ・アレクサンドロワとウラディスラフ・ラントラートフの「ファラオの娘」。肉体の存在感が十分に打ち出されている踊りで迫力! 身体がドヤ顔している、といった感じでしょうか。

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◆タマラ・ロホとイサック・エルナンデスの「カルメン」。ロホさまのカルメンカルメンっぽいのですが、ホセ役はかっこよすぎてホセというよりカルメンがホセから心変わりする闘牛士のよう。カルメンのホセといえば、幼馴染の女子が面会に来ても、それより彼女が持ってきたママからの手紙にうっとりっていうマザコンだめ男なのに……。

◆エリザベット・ロスの「ルナ」。エリザベット・ロスは、年を取るのをやめてみたわ、という感じで演目も相俟ってこの世の理から離れているかのようでした。何年も前にシルヴィ・ギエムで同じ演目を見ているはずだけど、まったく違う踊りだった!

◆アンナ・ラウデールとエドウィン・レヴァツォフの「アンナ・カレーニナ」。長いテーブルを軸に人生がバレエで語られる。息子役は東京バレエ団の方だったようです。

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◆アシュレイ・ボーダーとレオニード・サラファーノフの「タランテラ」。音楽と一体になってる感に震えます。

アレッサンドラ・フェリとマルセロ・ゴメスの「アフター・ザ・レイン」。Aプロはこれがとくにすごかった。55歳でこれに挑戦、というより踊りこなしてしまうフェリのすごさ!

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◆シルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコの「ドン・ジュアン」 。アッツォーニの天使感が圧倒的。

◆アリーナ・コジョカルとヨハン・コボーの「シェエラザードパ・ド・ドゥ」。世界初演ということで練れてないのか、それともコボーが本調子ではないのか……。タイトルから期待したようなエロスが感じられなかったです。

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◆ポリーナ・セミオノワとフリーデマン・フォーゲルの「ヘルマン・シュメルマン」。一部、記憶にございません。フォーゲル、いつスカート穿いたの? セミオノワが古典以外を踊るのを見たのは初めてかも。しかもフォーサイス。けどかなりよかったので、彼女が踊るコンテンポラリーをもっと見たいなあ。

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◆ドロテ・ジルベールマチュー・ガニオの「マノン」第1幕のパ・ド・ドゥ。美男美女による老舗商店の自信作、という感じ。

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◆ミリアム・ウルド=ブラームとマチアス・エイマンの「ドン・キホーテ」。エイマンはこういう元気な男子の役がしっくり来るなあ、と思うわけです。客席もとても盛り上がりました。